『喉の力み改善ボイトレ法』

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『喉の力み改善ボイストレーニング法』

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喉締め発声改善ストーリー⑬(声を当てるポジション)

(このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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音程を変えるには、声を当てるポジションを移動させる。

 

結論から言うと、この方法は当時の自分には上手くハマらなかった。声を当てるポジションを変えるというのは、ある程度、声帯を自由にコントロールできる状態にないと上手くいかない。

 

ましてや【声の当たっているポジション】は厳密には確認できないので、最後は個々の感覚によるもの。

 

声を当てるポジションを変えるイメージで、音程がスムーズに上がっていけるものなら、誰も苦労はしないと思いますしね・・w

 

この頃からボーカルスクールに通いながらも、独学で、発声に不要な喉の力みを取る方法を研究&実験をしていった。

 

その改善策を大きく2つに分けると、

 

1、物理的に喉(喉ぼとけ)を下げて発声する

2、喉を下げる以外の事に意識を向けて発声する

 

楽に発声できる人は、別に、喉を下げようとか脱力しなきゃとか、きっと意識していない。つまり、楽な声の出し方を見つけられているから力まないだけ。

 

あくまで、ナチュラルに喉が上がり過ぎないし、力まない。

 

という事は、

ナチュラルに喉が上がってくる人の場合、その筋肉の癖を矯正する為に、少々、強制的に喉を下げて発声できる状態にもっていかないと、その癖は取れないと考えてた。

 

イメージとしては、喉ぼとけを下げてクラシック発声(ベルカント唱法)のような深い声の響きを作りながら発声練習をしていく。

喉に力みが入らない人にとっては、喉ぼとけが上がっていても下がっていても、発声には、あまり支障がないことだが、喉がナチュラルに上がる人にとっては、これが結構キツイ・・。

 

なぜなら、

上がってくる喉を無理に下げて反発している感覚になるから。

 

あくびしながら高音を出しているような感じ。

意図的に喉ぼとけを下げる事はできると思うが、それは喉にとって良くない事だと思い、それよりも日常的に喉ぼとけが下がる動作を考えてみた。

 

よく言われているのが、

・あくびする真似

・口を「お」の形にする

というもの。

 

その方法で発声するが、音程が上がるにつれて喉も上がり、これまでの癖が全然とれる気配がない。ついでに、喉を下げた状態だと音程を上げるという事が、やりずらくも感じる。

 

ん~、、

まあ、実験も兼ねて、しばらく練習してみるか。。

 

色んな試行錯誤をしながら、

まず、喉ぼとけが安定する練習を続けていった。

 

次回へ続く・・。

 

written by KAN

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喉締め発声改善ストーリー⑫

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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頭の中が、歌や発声でいっぱいの毎日を繰り返し、20代後半になった頃。新たなボーカルトレーナーのもとでレッスンを受ける事になった。

 

出会いは、

ひとつのオーディションのようなものがあり、育成枠としてレッスンを受けていた時期の事。

 

ここでのレッスンはどんなものだろう?

これまでの発声レッスンとは、なにか違うかな?

ちょっと期待をしていた。

 

しかし・・、

そこでもまた、腹式呼吸をメインとした発声レッスンだ。

これまで、腹式呼吸やお腹で声を支える、という類のレッスンは数えきれないほど行ってきた。でも、声は上手く変わってはくれなかった。

 

「またか・・」と思いながらも、一応、腹式練習に取り組む。。

 

実は、この頃には、

自分の中で、一つ答えが出ていた。

 

それは、

 

「発声が良くなるには、

喉に余計な力みを入れないようにすることが先」

 

という結論だ。

 

問題は、どうやって「その力み」を取るかということ。

 

もう一つ踏み込んだ言い方をすれば、

「正しい発声になれば、力みは取れるのか」

それとも、

「力みがあるうちは、正しい発声は難しいのか」

という疑問。

 

もし、後者が正解なのだとすると、力みを取る練習を最優先する必要がある。高い声や綺麗な声の獲得は、その後ということだ。

 

・物理的にノドを下げても上手くいかない

・喉や首まわりの脱力をしても反射的に力む

・意識を喉以外の事に向けても効果はない

 

あまり気にしないで歌っていれば、そのうち、楽になるのか・・

いや、、そんな安易な妄想はキケンだ(笑)

 

そこで、新たなトレーナーから、音程を変える時は「声の当てるポジションを変えなさい」というアドバイスをもらった。

 

どういうことかと言うと、

イメージとしては、紙に書いたピアノの鍵盤が低音はアゴの方、高音は後頭部の方になるように顔を覆っていて、音程を変える時は、声を当てる場所も、顔の前面から後面に移動するようにしてみなさい、ということだった。

 

つまり高音になればなるほど、声の当てるポジションを、後頭部からうなじの方向に変えるという感じにする。

 

簡単に言えば、イメージ法ボイトレだった。

 

(今のなっては、声を当てるポジションを変えるイメージを持つことで、声帯に適切な動きを与える為、ということが理解できる)

 

【声の当てるポジション】なんて初めて聞いた。

それで音程を変える?

そんなの、歌っている時にいちいち考えられないよー

だって音程なんて曲中にどんどん変わっていくんだし。

 

中学時代の音楽の先生が、

「高音は頭から出るようなイメージで~♪」と言っていたのを、ふと思い出した。

 

それで、本当に高い声が出る????

 

次回へ続く・・。

 

 

 

 

 

喉締め発声改善ストーリー⑪(アカデミー時代)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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「喉締め発声を直すのには、かなりの時間がかかる?」

 

そんな言葉を頭の片隅におきながら、毎日毎日、歌を練習していた。週2回のレッスンでは物足りず、声出し、鼻歌程度なら、ほぼ毎日。そして、カラオケでの自主練も週2~3回行っていた。

 

レッスンに行っても「発声がよくない」とは言われない。だけど、これが正しい発声というわけではない(ようだ・・w)

少しだけ疑問に思っていたのが、

 

当時、先生方は、

 

・発声がよくない事に気づいていたが、改善方法を知らなかったのか。

・発声がよくない事に気づいていないから注意されなかったのか。

(未だに、謎として残ってしまった)

 

どっちにしても、当時のレッスン環境下では、改善方法を「教えてもらう」ということは難しそうだった。つまり自力で改善するしかないような気がしていた。

 

アカデミーでは、年に1回、大きな発表会が開催される。演奏はレッスン生による生バンド演奏。一般のお客さんを入れての一大イベントだ。

 

発声法の正解は、ともかくとして、

歌自体は、その発表会に向けての集中した練習や友人とバンド活動も行っていたので、歌う事には慣れ、音程フラット問題も独学ながら改善しつつあった。

 

「音は当たるけど、発声(ノド)は楽じゃない」という感じだろうか。(今、思えば、地声の声帯の状態で音を持ち上げている状態だったのです)

 

僕に対して、

アカデミーの先生からオススメされた歌手は、

「ダリルホール&ジョンオーツ」だった。洋楽は、あまり聴いてこなかったから、CDをレンタルして聞いてみると、確かに、自分の声質に近い感じがした。

 

芯がありストレートな声。

 

自分も、その雰囲気の声は好きだったので悪い気はしなかった。

だた、素人ながら何となく気になっていた部分。

 

それは「声の深み」

 

喉締めは、ノド周辺に力が入りノドが上がっている状態。

 

だから、

「力が入る=振動が伝わらない=響きが浅くなる」

「ノドが上がる=共鳴スペースが狭くなる=響きが浅くなる」

 

そりゃ、深みはでないわけだ。

 

声に芯がありストレートな声という良い点はあるが、録音した時に感じる「深み不足」の部分は、とても気になっていた。

 

歌手のライブ映像を見て喉や口の形をチェックし、それを真似てみようと思うが、うまくいかない。口をほとんど開かないで歌う歌手もいる。個人差があって、特に、発声には関係ないものなのか・・?

 

この頃は、発声時の喉や口の良い状態は、頭の中で理解しているものの、実際に、ノドと声が、まだついてきていない・という状態だった。

 

ライブで歌う時も、つらくなる程の高音は使わないで、ノドを緩和させるために、息を多く含ませた柔らかい声をメインに歌うようにしていた。

 

歌う、ライブ、レッスン…を繰り返し。

月日は流れ…

 

また、新たなボーカルトレーナーと出会うことになった。

 

次回へ続く・・。

喉締め発声改善ストーリー⑩(アカデミー時代)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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この頃は、ネットが当たり前になってきた時代。

色んな情報取集が可能になってきた。

 

これまで受けてきたボイストレーニングの多くは、「お腹を使う」が口癖のようなレッスンが多かった。でも、お腹をいくら使っても声に変化を与えられている気がしない。

 

独学でボイトレのノウハウを模索している中で、一つ、気になる文言があった。

それは、「ノドぼとけは、上がらないようにして歌おう」という記事だった。

 

「ノドぼとけか・・、」

ノドぼとけが上がるとかって、全く、気にしたことが無かったけど、どうやら上がった状態で歌うと、喉への負担が大きくなってしまうらしいのだ。

 

実際に、鏡でノドぼとけの位置をチェックしながら歌ってみると・・・、結構、上がっていく。

 

特に高音。そして、記事にあるとおり、上がっていくと喉が辛く感じる。これは、一つ、分かりやすい目安だった。

 

でも、ノドが上がらないようにして歌うって、可能なの??って思うくらい、全く感覚が分からない。(だってそれ以外の方法で高音を出したことが無かったからねw)

 

喉が上がっていくと、つらい。

でも、下げた状態でも歌えない。

反射的に喉が動くような感覚。

 

この「ノドが上がらないようにして歌う」というのを、一言で、集約したのが「ノドを開けて歌おう」ってことなのね、きっと。

 

これも、よくボイトレ本やレッスンでもよく言われていること。

 

ノドを開けよう、って簡単に言うけど、

反射的に、ノドが上がる人からすると、そうとう難しいことじゃん!!

 

【喉に力みを感じる】

この原因の一つとして「ノドぼとけの位置」が大きく関与する事に気付いた。高音になると無意識レベルでノドが上がる癖となっていた状態。

 

これを改善する方法ってないのか??

 

当時、書籍だったか、ネットだったか(記憶が定かではないが)で、こんな怖い記事を見た。

 

『喉締め(喉が上がる)癖を直すには、それまで歌ってきた年月の倍、時間がかかるよ』

 

この記事を見て、100%信じたわけではなかったけど、

心がゾッとした記憶が今でも忘れられない。。まさか、ね・・

 

次回へ続く・・。

 

 

喉締め発声改善ストーリー⑨(アカデミー時代)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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個人レッスン形態で、しっかり自分の発声を見てもらおう、と思って、アカデミーとは別で、当時、渋谷にあったボーカルスクールに通い始めた。

 

週2回、1回/60分のレッスン。

 

担当してくれた先生は、アカデミーの先生とは真逆で、超ロック系の容姿(髪が赤くて長め、さらさらヘアーで、体型は細身)の男性の先生だった。年齢は30歳くらいだったと思う。

 

レッスンは、まず発声練習を行い、その後に課題曲を歌う、という流れでした。

 

発声練習の内容は、一応、このスクールの「やり方・方針」があるようで、完全に先生個人のセンスでやっている感じではありませんでした。そして、ここで初めて「リップロール」を知った。

※今でこそ、発声練習の定番ともいえる方法で、唇をプルプル震わせながら音程を拾っていく練習です。

 

先生のピアノ音階に合わせてリップロールで声を出していく。やってみると、喉周りの脱力と発声に必要な呼気量を体感できる事が分かった。

 

ここで一つ、気づきがあった。

 

先生がやるリップロールは、音程が上がっても、声量と呼気量があまり変わらず一定の感じがするが、自分がやると声量が上がり呼気量も増えていく。

 

そして裏声になると、急に声量が落ちる。

 

なにかが違う・・。

 

そして、レッスンでよく言われていたのは、「お腹で声を支えなさい」ということ。

でも、お腹で声を支えるというのが、どういう状態なのか、実は、よく分かっていかなった。

 

なぜかと言うと、

 

・おへその下に力を入れなさい

・お尻を閉じるようにギュッと力を入れなさい

・骨盤を前に出すようにしなさい

・お腹を膨らんだ状態をキープしなさい

・お腹を凹ませながら声をだしなさい

 

実は、書籍やボイストレーニングを指導を受ける中で、こんな色んな情報が頭にあった為、いったいどれが本当なのー?!という状態になっていた。

 

【お腹から声を出す】

この比喩的な表現の正解が分からない・・。

そしてこれができれば、喉に余計な力が入らずに、楽に声は出せるようになるのか?

それも定かではない。

 

でも、まずは、これをやるしかなかった。

 

そこで、お腹まわりに、色んな力の入れ方を試してみた。

 

どれが一番、声が出しやすいのか。自分なりに試行錯誤していった。

 

確かに、おへその下あたりに力を入れると、声量が上がる感じがした。

 

声に太さが出る分、安定した歌声になっているような気がしていた。

この感じかな・・

 

ここからしばらくは、

「おへその下に力を入れる(腹直筋は力ませない)」という方法で、歌を練習していった。しかし、まだ、音程フラット問題と喉の力み問題は解決したわけではなかった。

 

次回へ続く・・。