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『喉の力み改善ボイストレーニング法』

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喉締め発声改善ストーリー⑲(最終章)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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喉締め発声改善ストーリーの最終章として、自身の実体験と日々のレッスン指導を行っていく中で、気づき得た事をまとめておきたいと思います。

 

まず「喉に力みが入る」という状態を、次の2パターンに分類します。

 

1、喉(ぼとけ)自体が上がってきて気道が狭くなって苦しい。

 

2、声帯を強く閉じすぎていて(息を止めている状態に近い)苦しい。

※逆に閉じ無さすぎる状態も含む。(息漏れ声)

 

この2つの分類がとても重要で、あなたの場合は、どちらに属しているのかを判明させることが改善のファーストステップになります。

※1と2が同時に起こっている場合もあります。

 

なぜ、この2つを見極める必要があるのかというと、どちらに属しているかによって、改善アプローチが変わるからです。

 

1の場合:

音程が上がることに連動して、自然に喉も上がってしまう状態だと思いますので、これを改善(分離させる)することを優先します。

 

この喉が上がるという状態のままで、声帯のトレーニング(〇〇ボイスを出す練習etc)を行う事は、かなり難しいはずです。

なぜなら、喉が上がり過ぎると声帯の動きを制限されてしまうから。

 

もし、一時的に高い声が出せたとしても、響きの浅い声に聴こえたり、何曲も歌っていると、結局は、曲の後半に喉が疲れてくるという状態になりやすいでしょう。

 

 

2の場合:

この場合は、声帯をコントロールする練習をする事で声を変化させていく事ができます。

 

声帯をしっかり閉じながら「低音→中音→高音」にスムーズにシフトしていく感覚を喉に覚え込ませていきます。この場合は、そんなに時間はかからないケースが多いです。

 

よく、

「長年ボイストレーニングをしているけど声が変わらない・・」

というお悩みを抱えている人がいますが、

 

上記のパターン分類がされていなくて、1の状態なのにも関わらず、2の改善トレーニングばかりをしてしまっているという事が少なくありません。

 

つまり、

 

喉が上がって苦しいのに、声帯をコントロールして高音を出そうという練習ばかりをしている状態。

 

順序を逆にした方が早いですし、理にかなってます。

 

喉を上がらないようにすることで、声帯の運動がより自由になるのです。だから、喉が過剰に上がらない状態にするのが先。

 

【まとめ】

高い声を出すこと自体は、そんなに難しいことではないと思っておきましょう。(もちろん音域に個人差はあります)

 

それは、この世にはボイストレーニングをしてなくても楽に高音が出せる人が大勢いるという事が証明してくれていますよね。

 

じゃあ、なぜ、出せない人がいるのか?

 

それは、喉が力むからです。

 

その力みは、自分自身の感覚としては、とても曖昧なものだと思いますが、次の2つの原因パターンに分類できます。

 

1、喉が上がる

2、声帯の調整が上手くいっていない

※1,2が同時に起こっている場合もある。

 

このどちらなのかを判明し、適切な手順でボイストレーニングを行っていく。

 

喉が上がる人は、まず、喉の安定化を優先する。それが整ってくると、必然的に声帯のコントロールも行いやすくなります。

 

そのトレーニング手順が逆になってしまうと、声が変わらない・・という停滞感を生んでしまう原因にもなる。

 

いかがでしょうか。

 

喉締め発声でお悩みの方に、少しでもお役に立てて頂けたら嬉しく思います。

まずは、喉締めを感じる原因を明確にすることがあなたのスタートラインになります!

 

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

 

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喉締め発声改善ストーリー⑱(ここが盲点)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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喉まわりの脱力ができてくれば、とてもスムーズにボイスコントロールができるようになる。

 

地声と裏声の行き来もスムーズになる。この状態になると、ようやく、ボイトレの本などに書いてある練習方法の意味が実感を持って理解できた。

 

次回で、この「喉締め発声改善ストーリー」の最終章としようと思うが、その前にボイトレでつまずいている人に、こんな事をお伝えしたい。

 

【難しく考えないでシンプルに!】

そもそも声を出すことは、とても簡単なこと。

だって毎日、ほぼ無意識に行っていることですからね。そして、基本的に「話し声」と「歌声」は、一緒と思っていた方がよい。

 

なぜなら、歌声だからといって、真新しいことをしようとすると、いちから歌声を作るみたいな考え方になってしまうからだ。

 

じゃあ、なぜ、ボイストレーニングをするの?というと、それは、日常的に出している声(話声)以外の声=(声量、声質、音域のバリエーションが広い声)が必要になるからです。

 

ここで質問!

『日常的に出している声(話声)の音域内で、低い声を出したり、高い声を出したりすることは難しいでしょうか??』

 

きっと簡単ですよね。

 

つまり、話声の音域内であればボイスコントロール(声帯を操る)は簡単なことが分かる。誰だって高い声を出したり、低い声を出したりするのは、小さい頃からの経験で、感覚的に行えるものなのです。

 

では、話声の音域外の音がでてきた時、つまり、曲のサビなどである高音域ですね、その時は、なぜ、感覚的に出せなくなるのか?出せたとしても、出しづらいのか?

 

それは、

「喉が力むから」です。

 

話声の音域内では無かった「力み」が入るから。

だから出せなくなる。

 

ここが重要!!

もし、どんな音域でも「喉の力み」がないと想像してみた時、高い声を出したりするのは簡単だと思いませんか。

 

だって、「喉の力み」がない状態(話声)なら、毎日のように、抑揚をつけながら声を出しているのですからね!

 

次回は「喉が力む」について、

さらに具体的にお話ししていきます。

 

最終回へ・・。

 

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喉締め発声改善ストーリー⑰

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ふと、こんな事を考え、気付いた。。

 

ボイストレーニング」とは、

一体、どの範囲までの事を言うのか?

 

一般的に認知されているボイストレーニンの意味合いとしては、曲を歌で表現する際に、その手段として声を良くし、リスナーに届けやすくする為にボイストレーニングがある。

 

もっと物理的な視点から言えば、

肺から声帯に向かって息を流し、そこで生まれる音(声)を共鳴させる作業。この作業を、幅広い音域、音色、言葉で作っていく。

 

ここで重要なのは「声帯の運動」の部分だ。

 

なぜ、声帯の運動の部分にフォーカスしたかというと、それがボイストレーニングの核心であるにも関わらず、難しいからだ。

 

いや、、簡単な状態な人には簡単で、

難しい状態の人には難しい、というだけだw

 

なぜ難しい人には難しいのかというと、

声帯のコントロールを邪魔している、

という事態が多々起こるから。

 

それはいわゆる、喉締め、喉詰め、喉声、ハイラリンクス(喉ぼとけが上がっている状態)・・など、

総じて「喉の力み」に深く関係してくるもの。

ボイストレーニングは、息の流れに対して声帯を上手くコントロールするという至ってシンプルな事なんだけど、「喉の力み」がある人にとっては、そう安易なものじゃなくなる。

 

どうしてかというと、繰り返しになりますが声帯の運動を制限してしまうようになるからだ。

 

だから、

「ずっとボイトレしてるけど、声が変わらない・・」と嘆く人の中には、喉に力みを感じているという場合が多い。

 

自分の経験から言いますと、

その喉の力みにも、個人差があり「度合い」がある。

 

ちょっと力みを感じる程度の場合なら、

声帯をコントロールする練習をすれば、それが上手くいく事で、連なって、自然と喉の力みも無くなるかもしれない。

 

でも、

 

かなり力みが入る人の場合は、

声帯をコントロールしづらい状態にある為、まずは、力みを取る練習を優先してあげないと、いつまでも声が出しづらい・・という状態から抜け出せなくなるかもしれない。

 

ボイストレーニングをやりながら、

「このままやっていけば良くなりそう」と思える場合はいいのですが、「ずーっと同じ状態で立ち止まっている・・」と感じている人は、喉の力み改善の練習に目を向けてみると良いかもしれない。

 

喉の脱力ができてきた当時は、

ふと、こんな事を気づき始めた時期だった。

 

次回へ続く・・。

 

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喉締め発声改善ストーリー⑯(ミックスボイス)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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いつ頃からかは忘れたけど、世に「ミックスボイス」という言葉が流行し出した。

 

ミックスボイスは高音が楽に出せるらしい、、という意味合いで、どんどんミックスボイス発声が広まっていった。当時はあまり気にしていなかったが、結構、周りでは練習している人も多かった。

 

自分は、あまり積極的にミックスボイス発声を獲得ようと思わなかった。

その理由としては、

 

・ミックスボイスの正解の歌声を聞いたことがなかったから

・喉の力みを取ることの方が優先だと思っていたから

 

この2つだ。

 

歌手の歌声を聞いても、多くの歌手は、はっきりと地声を裏声が分かれている。その間の声(ミックス)で歌っている歌声を聞いたことがなかった。(正確に言えば、聴き取れるリスニング力が足りなかった事もあり)

 

※後に分かった事だけど、ミックスボイスは、声帯の運動状態を言い表したもので、地声~裏声に向かって音程を上げて行く為には、必然的に行われる運動なのでした。

なので、【ミックスボイスを獲得する】という事と【地声と裏声をスムーズに繋げる】という事は、ほぼ同じ意味なのです。

 

そこに条件として、ついてくるのが、

・喉が楽な状態であること(喉を痛めない)

・声がしっかり鳴っている事(弱々しい声ではない)

 

喉の脱力と、喉ぼとけの安定を練習していくうちに、ある程度、それが獲得できるようになると、地声と裏声の繋がりもスムーズになるのを感じる事ができた。

 

特に、クラシック発声のように、喉ぼとけを若干、下げ気味で発声ができるようになると、いわゆる裏声に「けろっ」と、ひっくり返る感覚もなくなってくる。

 

やっぱり、喉が上がると声帯の動きに制限がかかり、高音へ向かう際の喉の運動がしづらくなるんだ・・という事が実感を持って分かったのだ。

 

この頃は、実際に歌い続けていると、昔の癖で少し喉が上がる感覚はあるものの、だいぶ、いい感じに出せるようになってきていた。

 

当時の体感をまとめると、

 

・喉を意図的に下げてなら地声と裏声の繋がりもスムーズ

 

・実際に歌う時は、喉は解放するので(意図的に下げ過ぎない)少し上がる感覚がある

 

・声帯だけを動かすという感覚が掴めそう

 

・声がまっすぐ出ているイメージが持てる

(喉が上がると鼻や後頭部に追いやられている体感になっていた)

 

今までは、喉の脱力に練習の軸を注いできたけど、ようやく声帯の動き練習できる段階に入った。

(最初から楽に高音が出せる人は、きっと、すでにこの状態ですw)

 

次回へ続く・・。

 

 

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喉締め発声改善ストーリー⑮(地声と裏声)

(このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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喉ぼとけが上がり、気道を圧迫して喉が苦しくなる。

 

これは、一言でいってしまえば、

『喉の使い方を勘違いして覚えてしまっている状態』

 

本来は、もっと効率的な声の出し方があるにも関わらず、自分で勝手に作り上げてしまった発声ということ。

 

発声の仕組みを調べていくと面白いことが分かった。それは、裏声を出している時の喉の使い方が高音発声に適しているということだ。

 

「裏声だと高い声が楽に出るんだよなー」と、あたり前のように感じていた事だったが、ハッと気づかされた。

 

同じ喉から出ているのに、地声だとツライ、裏声だと楽!

 

・・という事は、裏声を出している時の喉の感覚や、声の音色に、地声の声を近づける事で、結果的に喉も楽で、発声としても良いものになるという事に気付いた。

 

学生時代、合唱をやっていた同級生が高音を楽に出せていたのを、ふと思い出した。なるほど、、合唱では高音は裏声を多用して綺麗に発声する事が多い。だから裏声の喉の使い方が、喉に染みついている。

 

つまり、

「高音=裏声」という喉の使い方に慣れている為、例え、地声で高音を出す場合でも、裏声の喉の使い方に近い方法で発声する事ができているんだろう・・というふうに検討がついた。

 

裏声、大事だったんだな・・w

デカい声で叫ぶ発声がいかに危ないか。。

 

この頃の自主練習としては、「喉ぼとけ安定」「地声と裏声の行き来」をメインに行っていた。練習メニューは、書籍を参考にした事もあったけど、ほぼオリジナルで試行錯誤しながら効果がでそうかどうか、確認しながら行った。

 

ほぼ毎日声を出しながら思ったこと。

 

それは、一番の難関は、喉ぼとけの安定化ということだ。

 

別に喉ぼとけは、上がってもいい、そうやって歌っている歌手もいるという意見もあり、それでもいいのか・・と思ったりもしたけど、実感として安定するほど、音程も、声の音色も良くなっていくのを感じた。

 

だから、この練習は妥協せずに継続する事にしていた。

 

よくウィスパー(ささやき声)で歌う歌手がいるが、それは喉ぼとけが安定しているからこそ、できる発声法という事も分かってきた。

 

喉ぼとけが上がれば、気道は狭くなり息の流れが細くなる。すると深みがなくなり、ただただ線の細い声になってしまう。でも、喉ぼとけが安定していれば、息の流れもスムーズで、効率的な息が使えるので、長いフレーズも簡単に歌えるようになる。

 

こうして色々と実践していくと、こんな事が分かってきた。

 

ボイストレーニングは、基本的には、声帯をコントロールする練習をやっていくものなのだが、その声帯を自由に(コントロールし易く)させる為には、それ以前に「喉ぼとけの安定」が必要になる。

 

・だから、喉に力みを感じている人は、それがある限り、声の変化がストップしてしまう状態になりやすい。(何年経っても声が変わらない)

 

まだまだ、喉の仕組みは奥が深そうだ(^^)

 

次回へ続く・・。

 

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