高い音が、いつも下がり気味になる
高い音になると、いつも音程が届かない・・という場合、いったいどうすればいいのでしょう。単純に「高い声がでない」とは、また少し、違ったケースになります。
◆「高い声がでない」というのは、ある一定の音までは出るけど、それ以上になると、全く、音が上がっていかないという状態。
◆「高音がいつも下がり気味」というのは、音は、あがっていくのだけど、正確な音の高さに合わせることができないという状態。
なぜ、このフラット癖がついたのか?
そもそも耳に聞こえている音が、間違った音の高さでインプットしていたら、声にする音もズレてしまいます。でも、「低い音は、音程が合っている」という事は、耳は、正しい音を拾えているはず。
ポイントは、「ある一定の高さから」という点です。
これは、音の高さを変える為の、声帯の動きを邪魔するものがいるから起こります。
声が生まれる声帯は、その振動数によって、音の高さを変える事ができるようになっています。高い音になればなるほど、振動数を、増やしていかなければなりません。
「低音→中音」は、上手く振動数を増やせるのに、「中音→高音」は、増やせていない、というだけのこと!(な~んだ、そういうことか!ってね)
「振動数を増やす」というのは、誰しも、意識して行ってはいません。自分で「低い声を出す」「高い声を出す」と思ったときに、自然に行っています。
さて、いよいよ本題!!
振動数が、ある一定の音から増やせなくなる原因
それは、声帯を動かすための内喉頭筋、または、喉や首回りの外喉頭筋に、必要のない力が入ってしまっていたり、間違った認識をして音を上げようとするからです。
実は、ここは、一言では表せないのが事実。その原因は、個人差があります。ただ、一つ言えるのは、あなたが、高音を出すときに、喉周辺に感じる違和感(力みなど)が、本来は要らない、という事です。
ボイストレーニングを受けたことのある方は、「喉には、力を入れないようにねー」と
指導を受けたことがあるかと思います。まさに、それです。
声帯だけを適切に動かす感覚が身に付けば、その無駄な力は、なくなります。
ボイストレーニングとは、その「無意識の力み」を無くすことも含めて、声を育てていくものなのです。「喉の力を抜いてー」という言葉だけでは、力は、抜けない。体が瞬間的に反応してしまうから。フラット癖のある方は、よく分かるのではないかと思います。
ぜひ、あなたのボイストレーニングの参考にしてみてください。