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「喉仏」が上がってしまう事への対策法

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喉仏が上がり、苦しく感じる

高音が出ないという悩みをお持ちの方で、「喉が苦しく感じる」事があると思います。この場合、喉の自由が奪われて、高音を出すどころか声自体が出にくい状態になっています。苦しく感じるのは、喉仏が上がり、気道が狭くなっていることが原因です。

 

本来、喉仏が上がる動作は、嚥下(食べ物と飲み込む)運動の時に、行われるもの。食べ物を食道に送り込むために、気道にフタをする。その時に喉仏が上がります。と、いうことは! 気道が塞がるわけですから、それは苦しくなって当然”” なのです。

 

喉仏(=喉頭)は、筋肉で吊るされていて、ぶら~んと、空中にぶら下がっています。なので、ある程度は、自由に動かすことができます。舌を出したり、引っ込めたりすると少し上下に動くはずです。そして、この喉仏の位置によって、声の音色が大きく変化します。

 

◆高い位置にあるとき=金属的な、キンキン声になります。

⇒ 響きの少ない声に聞こえます。

 

◆低い位置にあるとき=太く、少しこもったようなオペラ風の声になります。

⇒ 深い響きがある声に聞こえます。

 

 

 なぜ、喉仏は、上がってしまうの?

「喉仏を上げないと高音は出ないのだ」という間違った思い込みを、体に記憶してしまったことで、“癖” になっており、本来働かなくてよい喉の筋肉が過剰に働いているのです。歌っている時に、苦しさを感じない方は、喉仏は、ほぼ同じ位置にあります。(※言葉によって、多少は上下する)

喉仏を上げなくても、もちろん、高音は出せるものです。

 

 

 どういう対策をすればよいか?

喉の力を抜ければいいのですが、きっと、その意識だけでは上手くいきません。まずはじめに、喉仏を上げている筋肉に拮抗する筋肉の土台を、ある程度つくる必要があります。地声の低音発声で育てていきます。そして、中音域くらいまでは、喉仏が上がらない状態ができたら、裏声で高音発声トレーニングを行っていきます。

 

 

この2つの声が順調に育ってきたら、地声と裏声を自由に使い分けられるようになっていると思います。そして、いよいよ、地声の高音を出していきます。この時、これまで練習してきた、地声低音と裏声高音の発声のバランスを取りながら、声帯を調整していく事が、とても重要です。

 

 

双方の筋肉のバランスを整えてくれるリップロールで、音階を練習するのも、効果的です。決して、無理やり喉仏を下げたりしてはいけません。指で、軽く喉仏を触れながら、動きを確かめながら行っていくとよいでしょう。苦しくなったら、悪い癖を記憶しないように、いったん、練習をやめて休憩しましょう。

 

決して、焦せらないで、毎日、10分でいいので、コツコツ行っていってください。

自分の癖を直すつもりで。そして、ジムで筋トレしているつもりで。

正しく行えば、数週間~数か月で、以前より楽に高音が出せるようになっているはずです。(大声で叫ぶと、また、悪い癖が戻りやすくなるので、気を付けて下さいね。)

 

 

【まとめ】

◆喉仏を上げて気道を狭くしても、深く美しい高音はでない。

◆「気道を閉じる」と「声帯を閉じる」を、

自分の中で、しっかり別々に捉えるイメージを持つこと。

◆声を声帯で作るという意識を強く持つこと。

◆喉仏の過剰な動きと高音は、あまり関係ない。

 

 

高音を美しく出したい人は、

是非、参考にしていただき、練習してみてください!

 

written by KAN

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