ビブラートをかけて表現力をアップしよう
歌唱技術のひとつに、ビブラートというものがあります。歌に限らず、ギターなどの弦楽器の演奏でも使ったりしますが、「音を揺らす」表現法です。歌でビブラートを使うと、素人の目線に立っても、上手く聞こえると思います。
その効果としては、フレーズにノリが出る、ということ。
そして、余韻として歌声が心地よく聞こえる、ということ、があげられます。
例えば、「あぁ~♪」という、たった「いち音」のフレーズにも、ビブラートをかけられたら、「あー」と真っすぐ音をのばすだけよりも、各段にノリが出ます。ビブラートは、意識してかけるものです。練習すれば、いつの間にか、自然にかけることができるようになります!
ビブラートってどこでかけるの?
音程を上下する場所を考えれば、簡単ですねっ! 答えは、当然「のど」です。風のうわさで、「腰でかける」と聞いたことがありますが、それは体感ベースの話しで、物理的な話しではありません。声を腰やお腹で支えているという体感を持っている人が、
あたかも、腰でビブラートをかけているかのように思っているだけでしょう。(きっと)
ビブラートをかける為の準備&コツ!
ビブラートを、実際に歌の中で使えるようになるには、いくつかの準備が必要です。
では、順番に、書いていきますと・・、まず、
①「半音の音幅」を高速で上下に揺らす、喉の柔軟性が備わっていること
⇒あくまで目安ですが、1秒間に2往復できる位のスピードで音を揺らせるようにしましょう。つまり、音の数としては4つ(例:ド#、ド、ド#、ド)になります。特に、高音になると、喉に力が入り易くなるので、力まないように注意しましょう!
②揺らし始める音の順番は、「上⇒下」という順番にすること
⇒逆に、「下⇒上」にすると、演歌っぽいビブラートになります。POPSを歌う場合は、演歌風味が入らないようにしたいので、揺らし始める順番に気を付けてみてください。
③あくまで「音の余韻」なので、声の力を抜きながら揺らすこと
⇒ビブラートは、必死にやるものではありません。鐘の残響のようなイメージ・・。ビブラートが、聴いている人の耳触りになるような感じには、ならないようにしましょう。聴かせたいのは、メインのフレーズ!ビブラートをかけ始めるタイミングで、「ふっ」と力を抜きましょう!
この3つが、うまく融合すれば、聴いている人に心地よいビブラートを届けることができます。まずは、失敗してもいいので、積極的に歌の中で使ってみましょう。
「歌っている自分」と「聞いている人」の双方が、心地よいと感じるビブラートが見つかるはずです(^^)