小さい声でもボイストレーニングは十分可能!
ボイストレーニングは、必ずしも、大きい声を出す必要はありません。むしろ、小さい声で行った方が、沢山のメリットがあるように思います。
特に、基礎発声が、まだできていない人は、小さい声で行うのがオススメです。基礎発声が整っていない状態で大きい声を出すと、効率的でない声を出すことになり、いわゆるパワー勝負!みたいな声しか出せなくなってしまいます。
重視したいのは「声の大きさ」よりも「声質」
小さい声で行うことで重視したいのが、「声質」です。
この声質というのは、具体的に言いますと「芯のある声」です。息漏れのない、しっかりした声です。でも、声の太さや声量はなくていいのです。小さい声でも、通る芯のある声を意識します。
「声の成分」と「息の成分」のバランスが良いと、声に芯が入ります。
その声は、小さくささやいても「使える歌声」になります。
逆に、息の成分が多すぎる声や、声の成分が強すぎる声は、どちらも「使えない歌声」になります。
例えば、自宅で練習している時に、その狭い空間でも、「アリ」な歌声を作れているかどうかを、録音して、確認してみるといいでしょう!声と息のバランスが良い声であれば、十分、聴いていて心地よいと感じるはずです。
「なんか弱い・・」とか「うるさい・・」と感じる場合は、やり直しです"(-""-)"
声量を上げるのは、その後が良い!
小さい声でも「使える歌声」が完成したら、次に、声量を上げていきます。ここまで出来ている人なら、実に簡単に感じることだと思います。声と息が、よいバランスに仕上がっているので、そのバランスを保ったまま声を大きくしてみましょう。
声と息のバランスが悪い人は、声量を上げる時に、息を大量に使って強くしようとしまいがちです。これはNG!過剰な量の息を声帯にぶつけると、すぐ痛めてしまいます。
声量を上げるには、「声門下の呼気圧を高める」ことが必要なので、声帯をしっかり閉じて、肺からの息を声帯に送る、という状態を作ることになります。
小さい声でボイストレーニングを行うメリットとは!
◆喉を力まずにトレーニングを行うことができる
◆息と声のバランス、つまり、声帯運動の調整を繊細に行える
◆小さい声でも、歌声として「アリ」な状態を作れる
◆声量アップの近道でもあると言える
大きい声が出せない環境でも、トレーニングは可能です!
カラオケに行けなくても、自宅で、こっそり練習をしてみてくださいね。
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written by KAN
https://twitter.com/loosevoice
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