『喉の力み改善ボイトレ法』

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『喉の力み改善ボイストレーニング法』

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第一声目でお腹を力ませない

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歌っている時のお腹の動き

歌っている時、お腹への意識の持ち方は、かなり個人差があるようです。インナーマッスルに力を入れる、ぐいぐい凹ませる、前に突き出す、軽く支える、特に意識しない・・、など。いったい、どの意識&状態が発声上、都合がいいのでしょうか。

 

これは、実際に自分で、色んな方法を試してみる事を、お勧めします。

どうして?? それは、誰かと同じ意識をしてみても、お腹の状態が同じになっているとは限らないからです。

 

皆それぞれ、動かし方や使い方が微妙に違うので、自分に合った、声の出しやすいお腹の状態を作ってみると良いと思います。

 

とはいえ、、参考までに。

 

お腹の「良い状態・悪い状態」

僕自身、また、生徒さんにも協力してもらって、お腹の動かし方によって(高い)声の出しやすさを確認してみました。以下のパターンで実施しました!

 

①へその上(腹筋)を、第一声目から「ぐっ」と力を入れる

⇒ これは、一番、声に悪い影響が出ました。反射的に喉や声帯に、過剰な力みが入り、

声がつぶれます。「6個に割れる腹筋」は、使わなくてもよいです。

 

②へその下(丹田)を、第一声目から「ぐっ」と力を入れる

⇒ 一般的には、この方法がスタンダートに広まっていると思います。ただ、第一声目から力を入れると、あっという間に、息が足りなくなるケースが多いです。また、高音発声時に、力を入れるとやはり喉に過剰な力みが入ることがあります。

 

③お腹は、凹ませない。(膨らんだままをキープ)

⇒ まったくお腹には力を加えないという状態。実は、これが一番、声が出る!という結果に。なぜかと言いますと、この状態は、横隔膜が下がっている状態を維持できているからです。

 

④お腹を突き出す(主に、高音発声時に)

⇒ この方法は、高音部分以外は③の状態で歌い、高音発声の時に、お腹を前に突き出してみました。結果、気道が開く(喉が楽)感覚があり、発声が楽に感じます。ただ、音程が下に引っ張られる感じがあり、ピッチコントロールを上手にする必要がありました。※お腹を下方に下げるというイメージに近いかもしれません。

 

 

【まとめ】

現実としてグッドな、お腹の状態は、

歌っている時は、常に横隔膜が下がっていること。(お腹まわりが膨らんでいる)

 

意識レベルでコントロールできることは、

歌っている時は、お腹は凹ませない、力を入れない。ふわっと、風船のように常に膨らんでいる状態を保つこと。

 

ぜひ、これは、実際に試してみてください。

 

かなり声が出しやすくなると思います!

じゃあ「歌う時は、お腹に力をいれてー」って、一体なんだったの?と思ってしまう人もいると思いますが、「力の入れ方が違う」と思って、実践してみてください。

 

最後にもう一度、

歌っているときは、常に、お腹が膨らんでいる状態をキープする。

内側に凹んでくるような力は入れないこと。

なので、ほぼ、お腹に力はいらないのです。

 

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written by KAN

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