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ハイラリンクスって何だろう?

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「ハイラリンクス」とは?

 ハイラリンクスという言葉。英語表記にしますと「highlarynx」になります。highは「高い」、larynxは「喉頭」という意味です。つまりハイラリンクスは「喉頭の位置が高くなっている状態」を指す用語です。(喉頭は、いわゆるノド仏のこと。)

 

なぜ、こんな言葉がボイストレーニングに出てくるのかと言いますと、発声時「喉頭があがる」状態が起こり、その状態になった時は、声に変化が起こります。具体的には、声に芯が入り「カーン」とした明るい響きの声、キンキン声、になります。

 

ハイラリンクス状態に「良い 」か「悪い」は、ありません。明るいカーンとした音色がほしい時は、敢えてノド仏をあげて歌う歌手もいます。

 

ただ、人によっては、ハイラリンクスを改善した方が良いだろう、という人もいます。

どんな人が改善すべきなのか?

 

1.【改善すべき人】

「改善」というのは、ハイラリンクスもローラリンクスにも調整できる、喉に柔軟性を持つということ

発声時、常に、ハイラリンクスになってしまう人

特に、中音域~高音域あたりになると、ノド仏は上がりやすくなります。高音域になっても、ノド仏があがり過ぎない状態も作れるようにしておきましょう。

 

◆喉に苦しさを感じる人

歌っている時に、喉が苦しくなるという人は、ハイラリンクスとはまた別に、間違った喉の力みが入ってしまっています。改善方法として、ハイラリンクスを直すことで、総合的に、喉の力みを取っていくことができます。

 

◆深い音色の声を出したい人

音色として、ハイラリンクスは、カン高い印象の声になるので、太く深い響きのある声にはなりにくい。自分の声が、子供っぽく聞こえる、軽い感じの声に聞こえるから直したい、という場合は、改善していくべきでしょう。

 

2.なぜ、ハイラリンクスになるのか?

ノド仏は、筋肉で吊られている

ノド仏(喉頭)は、喉にある筋肉によって懸垂されています。つまり、ぶら~んと浮いているので、意図して、上下に自由に動かすことができます。

食べ物を飲み込むとき、ノド仏に指を触れてみると、飲み込む瞬間、ノド仏が上に「ぐぃ」っと上がるのが分かると思います。これは、食べ物を食道に流す為の嚥下運動といって、気管にフタをして、誤って、気管に食べ物が入っていかなようにするための運動です。

 

それとは逆に、発声時は、気管は広く保てている方が良い響きが確保できます。だから、ノド仏が上がる「ハイラリンクス」は、音色が浅くなるのです。

 

ハイラリンクスになる原因は、ノド仏を持ち上げてしまう、喉の中の筋肉群(嚥下運動に使われる筋肉群)が過剰に働いているから起こる。

 

 

3.ハイラリンクス改善方法

ハイラリンクス癖を取り除き、体に記憶させていく

 ノド仏が上がる人は、それが「癖」となっている人が多いです。癖とは、無意識に行われるもの。改善するためには、そうしないように意識しなければなりません。

 

自分の目に見えるものであれば、意識して改善できますが、喉の中は見えません・・!

そこで重要になるのが「間違った記憶の書き換え作業」です。重要はヒントになるのが、裏声発声です。

『ファルセットボイス』 裏声を綺麗に出すコツ! - ボイストレーニング “駆け込み寺”

 

裏声発声は、高音でも喉に苦しさは感じにくい。しかも、声は同じ声帯から生まれている。この事実が、ハイラリンクス改善の足ががりになります。

 

発声トレーニングでは、ノド仏を下げる母音(o)を使いながら、裏声発声を組み入れて、行っていきます。トレーニングは、小さな声で行います。声量を上げると、喉に余計な力が入ってしまうからです。

 

♪まとめ

ハイラリンクスとは?

・ノド仏(喉頭)が高い位置にある状態のこと

・声の音色は、カン高く明るい印象の声になる

・音色に変化を持たせたい人、喉が苦しくなる人は、改善(=喉に柔軟性を与える)すべきである

 

written by KAN

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