◆声は、心が反映されるもの
普段、何気なく出している声。その声には、人間性が明確に表れるものです。
「目を閉じて、身の周りの友人、家族、恋人の声を想像してみてください。」そして、
何となくでいいので、「その人の、普段の心の状態も想像してみてください。」
いつも楽しそうな人か、つまらなそうな人か。
その人の「心の状態」と「声」は、おそらく似合っていると思います。
これが歌声となると、歌い方に反映されます。自分の歌い方の長所、短所をしっかりと把握しておくことで表現する時に、自分で調整できるようになります。
・真面目で頑張り屋の人は、歌い方が硬くなりがちですが、心がこもっています。
・明るく元気な人は、一方的な歌い方になりがちですが、声に力があります。
・大人しい人は、一人言のようになりがちですが、癒される声を持っています。
自分は、どんなタイプの声なのかを把握しておくことが、セルフブランディングにも役立ちます!
◆自分らしい声
自分らしい声、つまり、「声の個性」。歌声にも個性を求める人は多いのですが、
そもそも個性とは、「自然に自分で選んでいるもの」+「意図して選んでいるもの」の組み合わせで作られています。
自然に選んでいるものは、「きれい!カッコイイ!好き!」など、プラスの感情が湧いた時に選んでいるもの。ファッションや食べ物などもそうです。
意図して選んでいるものは、自分を変化させる為に、あえて選んでいるものです。
では、自分の声に個性を持ちたい場合は、どうするか?
まず、そのままの時点で、すでにあなたの声に個性は存在します。
より個性を磨く為には、色んなアーティストの歌い方を真似してみること。一人だけではなく、何人ものアーティストを真似るのです。そうすると、「誰か一人のモノマネ」ではなくなります。
そして、実際に、自分らしく歌う時は、誰かの真似をするという意識は持たないで、ありのままで歌う。それを繰り返していく事で、声の幅が広がり、あなたの個性を際立たせていく事ができます。
◆心を解放すること
声を相手に届ける為には、まず心を解放しなければいけません。
心が解放されると、声が自由になります。失敗したっていいのです。発声練習でも歌う時でも、心と声を解放して、「もう、全てをさらけ出すー!」みたいな状態でいいのです。
「いい声を出そう、声がひっくり返らないようにしよう、上手いと思われたい」などの
見栄や欲は不要です。
自分の心を解放することで、相手はリラックスして、あなたの歌声を受け入れてくれます。いい声を届けたければ、まずは、自分が相手を受け入れる体制を作ること。上から目線やエゴを表してはいけません。
大きな心で「良かったら聞いてください」というマインドでいることが大事です。そうすると強張った声にならずに、自分も楽に呼吸ができ、いい歌声になります。
大人になっていくと、声量を制限する機会が増えます。(お店の中、電車の中、会社の中、など)自由に大声を出せる場面が減ってくるのです。すると、無意識に、喉の筋肉は委縮し衰退していく。結果的に、声の自由が無くなって、声量や音域が狭まるのです。
赤ちゃんを見ていると分かると思いますが、あの小さい体から、とんでもない声量が出ます。それは、声にブレーキをかける経験をしたことがないからです。イコール、心にもブレーキをかけていません。赤ちゃんは、「声が出ない」と思った事がないのです。
声に行き詰まりを感じている人は、
ぜひ、子供に戻ったように、心と声を解放して歌ってみてくださいね!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
仙台ボイストレーニング LOOSE VOICE