◆喉詰め発声でつらい・・
歌っている時に喉が苦しく感じる。声が詰まっているような感覚がある。
そういった場合は、喉を詰めて発声している可能性があります。これは、一般的に言われている「喉声」とは、少し違います。
ここでは、
喉詰め発声=「喉に不要な力が入っている状態」
喉声=「不要な力は入っていないが、声に響きがあまりない状態」
というように分けて、考えていきます。
喉詰め発声は、自分の喉によくない影響を及ぼす声です。喉の奥、気道に過剰な力を入れて発声してしまうので、喉や声帯を傷めてしまう場合もあります。このようになってしまう原因の一つとして、気道の空間を広く確保したまま発声する感覚が分からないから、というケースが多いです。
「そうしないと高い音って出せないんだけど・・」と思ってしまっている人です。
正しい感覚さえ身に付けてしまえば、すぐに改善できる場合もありますので、ぜひ、今回お伝えする練習を行ってみてくださいね!
◆輪状咽頭筋を鍛える
喉の中には多数の筋肉があり、それぞれの役割を担って動いています。
その中の一つに、「輪状咽頭筋」(輪状咽頭筋 - Google 検索)という筋肉があります。この筋肉は、喉頭(喉頭 - Wikipedia)を安定させる役割があります。喉頭が安定するという事は、喉に圧迫感を感じなくなるので、その圧迫がなくても「音を上げていける感覚」を得ることが、体感し易くなります。
喉を開ける為に、よく「喉ぼとけを下げる」という表現がされますが、今回は、喉ぼとけを下げるとは、違った動きになります。
◆どんな方法で鍛えるのか?
それは、次の声の音色を発声することで鍛えられます。
【イメージ】
うなじに声を当てるイメージで声を出してみましょう。音域は、自分の中での中音域くらいの高さでOKです。この声を出しても、喉ぼとけの位置は、あまり下がらない状態になっていると思います。※下がってきたら、別の筋肉が優勢に動いています。
【音色】
音色としては、少し、こもっていて、しかし、明るさもある声。オペラのものまねをする時って、恐らく声が胸に響いているような感覚があると思います。今回の声は、その「オペラ声」を少し緩めて、明るさを足してあげた声になります。
【シンガーでいうと】
例として、福原美穂さんの歌声を参考にしてみましょう!
福原美穂 『LOVE~winter song~』
声が、身体の内側に、少し入っているような声。深さと明るさが共存していて、ほどよい芯とパワフルさがあります。真似をし過ぎると、無理やり声を太くしているような印象になり、不自然さが出て来てしまいますので、注意してくださいね。
この音色の声で、まずは、低音~中音まで無理なく発声できるように練習してみましょう!間違った力みが入ると、喉が苦しく感じてしまうので、観察しながら丁寧に、ゆっくり行うのがポイントです。ぜひ、参考にしてみてください。
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written by KAN
https://twitter.com/loosevoice
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