◆声帯の使い方を知る
「あっ、声帯ってこうやって使い分けるんだ!」
今回は、こんな気づきを得られるボイトレ法をシェアいたします。発声について少し勉強している人は、声は声帯調整によって強さや高さが変えられるもの、という事はお気づきかと思います。
声帯が上手く動かないと、喉詰め発声になったり、音域にすぐ限界がやってきたりします。そんな時に、カンタンで分かりやすい練習が、今回お伝えする、
『エッジボイス』→『ファルセットボイス』への移動です!
エッジボイスとは、低音発声の極限のような状態であり、分かりやすく言いますと「地声を過剰に鳴らしている声」です。エッジボイスの詳細は、こちらからご覧ください。
『チェストボイス』強い地声で歌う3つのコツ - 『夢を終わらせないボイストレーニング 』
また、You Tubeにも、「エッジボイス」の動画がたくさん出ていますので、参考にしてみてくださいね。
ファルセットボイスは、いわゆる「裏声」と捉えて下さい。ですが、ポイントは、強い裏声という点です。息が漏れるような弱い裏声は、今回は使いませんので、「カーン!」とした裏声をイメージしておいてください。
◆実際の練習法
練習法は、とてもカンタン!
やり方とポイントはこちらです。
【やり方】
①言葉は「あ”」で、エッジボイスをしっかり出します(2秒間ほど)
②エッジボイスのまま、ゆっくり音を上げていきます。いきなり上げるのではなく、サイレンのように音を繋げます。そのままファルセットボイスまで上げていきます。目安として男性は「高いド(C6)」、女性は「高いミ(E6)」の音くらいまで上げてみましょう。
③音が上がりきったら、逆に、ゆっくり下げてくる。上った時と同じように、サイレンのように下がってくる。
【ポイント】
①エッジボイスを出している時の、声帯は、かなりしっかり閉じています。その証拠に息が「ボコボコ」と、少量しか出ていません。音を上げていった時も、その声帯を閉じている、という喉の感覚をキープしてください。
途中で、息が「ふぁ~」と漏れるような声は、終始出ないように、注意して行って下さい。
②どの音からファルセットボイスになっているかは意識しない。音を上げていく途中で、自然に変わっている感じ。「あれ?どこからファルセットになったのかな~」という状態でOKです!
これだけです!上手くできるようになると、「低音~高音」の声帯の使い方が、体感として分かるようになります。喉が苦しさは、一切ないと思います。
これが声帯コントロールです!
高音の発声で悩んでいる人は、まずは「地声・裏声」を、考えないで、この練習を行ってみて下さい。その喉の感覚を体が覚えるまでね!
written by KAN
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