◆誰でもできるアドバイスとは?
歌に関して、感想やアドバイスをもらう時、その種類には「誰でも言えるアドバイス」と「専門家にしか言えないアドバイス」があります。
その違いは何か??
それは、改善する為の「直接的な原因と解決法」を含んでいるかどうか、です。
例えば、ファッションで考えてみましょう!
友達から「この服に合う?」と言われて、あまり似合っていなかった場合、素人であれば「ちょっと色が合わないよ、もっと明るい色にしたら?、季節に合ってないんじゃない?」というアドバイスをするでしょう。
でも、専門家であれば、そもそも、なぜその服を選んだ(買ったのか)という点に注目します。つまり、そのファッションになってしまった根本的な原因から突き止めようとします。
◆歌の場合は
どんなに歌が上手い人でも、指導者としてのスキルとなると話は別です。
例えば、次のようなアドバイスは誰にでもできるものです。
◗音程が下がっている人に対して
→「音が下がっているよ」「もっと音が上だよ」「外れているよ」
これは、ただの感想ですね。本人が歌を録音して聞けば自分でもわかる事です。本当に伝えるべきことは、「なぜ、下がってしまうのか?」という原因です。
◗喉が苦しくなる人に対して
→「もっとリラックスして」「喉に力を入れないで」「楽に歌って」
それができないから悩んでるんだよー!って反発したくなりますよね。喉が苦しくならない人は、苦しくなる人の状態と気持ちが理解できません。だから、どうしても精神的な視点からのアドバイスになってしまいます。
本当に伝えるべきことは、苦しくなってしまう原因と解決法です。
◆歌を習っているのに上手くならない人
長い間、歌を習っているに、なかなか成長を感じられないという人は、成長するための直接的な原因と解決法をアドバイスしてもらっているかを、改めて、考えてみる必要があります。
・リズムが遅れる
・音程がズレる
・高音が出ない
・喉が苦しくなる
・表現力が乏しい
これらすべてには、その原因があります。「頑張って!」という言葉だけでは、何の解決にもならないのです”” 当然ですよね。原因さえ突き止めてしまえば、その後の成長は、いままでの何倍ものスピードを発揮することができます。
ぜひ、あなたの日々の練習に、役立ててみて下さい。
written by KAN
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