◆歌を習って2~3年目に感じること
習い事は、ある程度の期間、継続的に通う事でスキルを習得していく事ができます。歌の場合も、1,2ヶ月で飛躍的に上達するというのはとても稀な話で、プロ歌手でさえ、毎日、地道なトレーニングを積んで少しずつ成長していくものです。
とはいえ、せっかく習っているのだから、早く上達したいという気持ちを抱くのは当然です。そんな中、歌のスクールに2,3年通っているのに上達が感じられない、、という悩みを持っている人も少なくないようです。
習い事は楽しみながら行うことが大切ですが、「ただ楽しそうだから」という理由だけで始めてしまい、肝心のスキルが身に付かなければ、少し悲しい気持ちになりますよね。。
では、なぜ、数年、通っていても上達を感じられないのでしょうか?
◆歌がサマにならない
歌が上達していないと感じる理由として、自分の歌がサマにならないという事が多いようです。
少しかみ砕いてお話しますと、歌に関して、何か間違っているわけではないのに、「上手く聞こえない」「声自体が良く聞こえない」「薄ぺっらい歌に聞こえる」というような印象が残る状態です。
このサマにならない状態の人が、歌を学んで身に付いたスキルは、恐らく「歌唱テクニック」なのだと思います。
つまり、
「どう歌えば上手く聞こえるか?」という問いに対する答えを学んだのです。
でも、テクニックを学んだ結果、上手く聞こえなかったわけですよね。
それは、重要な工程を飛ばしてしまっています。テクニックは基礎の上に成り立つもの。その基礎となる「喉に力みのない基礎発声」が確立されてからでないと、テクニックは本領発揮できないのです。
◆本当の歌の楽しさを感じたいなら
数年後、本当の歌の楽しさを感じたいなら、根本にある発声を見直す必要があります。歌がサマにならない原因は、その「声自体」が重要なカギを握っています。
正しい発声を習得した人はテクニックが映えます。
何をやってもカッコイイ、勿論、テクニックを使わなくても、いい歌を届けられます。
『喉に力みのある発声は、あなた本来の歌声に、まだ出会えていない』
もともと歌が上手い人が、更に上手くなるのは、割と容易ですが、
もともと歌が上手ではない人が、人並み以上に上手くなる為には、テクニック以前の「基礎発声の習得」が重要!と言えるのです。
written by KAN
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