◆どれだけトライしているか
歌を練習していると、自分で作曲した歌でない場合には「歌いづらい曲やフレーズ」というものは誰でも感じる事があるものです。その苦手な部分を解消していく為に重要なのが、「練習アプローチ」と「トライ数」です。
今回は、その中で「なぜ、トライする回数が大切なのか」というお話をしていきたいと思います。あなたは、苦手なフレーズや曲をどれくらい練習していますでしょうか??
◆歌や声は感覚的な要素が多い
歌には感性が要ります。確かに、歌い方、やり方、コツ、、というものはありますが、何といっても「自分自身の感覚を自分で感じとる」という作業が必要。
その為には、数回歌っただけでは体で感じとるまでに足りない。
例えば「高音が上手く出せない」という悩みがあるとしましょう。そして、誰かに高音を出すアドバイスを受けたとしても、すぐに達成できる人は、きっと稀でしょう。。
なぜなら、そのアドバイス通りに行ったとしても、フィジカル(体や喉)が上手く反応してくれるとは限らないからです。
特に、喉は意識的に簡単に動かせるものではないので、ある程度、反復練習が必要になります。
◆考えているうちはまだ・・
歌で覚えなければならないのは、基本的には「歌詞」「音程」「リズム(フレーズ)」になります。歌う時、この中のどれかを頭の中で考えたりしている状態では、まだ、自分の持つ力を本領発揮できていないと考えておくとよいでしょう。
特に、歌詞を見ないと歌えないという事は、覚えるほどは歌っていない、、という事ですよね。
例えば、コックさんで言えば、レシピを見ながら料理をしている状態に近いわけです。レシピがばっちり頭に入っていて、完全に料理に集中している方が、美味しい料理が出てきそうな気がしませんか!?
これは、音程やリズムにしても、同じ事が言えます。
脳や身体に染み込むまで何回も歌うことで、自然と身に付けることができます。
◆弱点が明確になる
トライする回数が多い人ほど、自分の弱点を発見できます。
そして、その改善方法が明確になり、上手く歌えるようになるまでを、ロジカルに順序立てて整理がつきます。
トライする回数が少ない人は、できない原因を発見するまでに時間がかかるので、気づく前に諦めてしまったり、成長まで長期間を要してしまう事が多くなるのです。
短期間での歌の成長を考えた場合は、
自分自身で歌って考え、研究し、改善するという工程を何度もくり返す事が大切です。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
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written by KAN
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