◆現状を維持しない
発声が上手くいかないのは、何かしら間違った喉の使い方をしている可能性があるということ。そして、改善をしていく為には、今の間違った喉の感覚を正しい感覚に書き換えていくという作業が要ります。
喉の動きは、反射的に行われてしまうもの。
「高い声を出すぞ!」と頭の中で思い、それを口から出す時に、人は反射的に喉の奥で声の高さの調整を図ります。しかも個々の感覚で。喉の使い方に正解・不正解はありませんが、唯一、不正解という判断の目安になるのが、「喉が苦しい、詰まった感覚がある、声が枯れる」などの症状がある時と言えます。
これらの症状を感じている状態で、無理をして歌えば歌うほど、間違った喉の使い方を体が覚えてしまいます。
結果、書き換え作業に時間がかかることになります。
◆反復で喉に記憶させる
ボイストレーニングや発声練習により、今まで楽には出せなかった高音が楽に出せるようになるのは、さほど難しいことではありません。
重要なのは、その楽に出せた時の体感を自分でコントロールできるようにすることです。
それができないと、歌の中では、また苦しい発声に戻ってしまいます。自分の体に記憶させる為に必要なのは、何といっても「反復」。なぜなら、今日できたからといって明日もできるとは限らないからです。
今までの「癖」は、すぐにまた、ひょっこり顔をだします。それを戻す、また癖が出る、戻す・・、このくり返しを根気よく行うこと。そうしていくうちに、悪い癖は顔を出さなくなり、書き換えが成功します。
勿体ないのは「できた!」と思って油断してしまい、しばらく声を出さなくなってしまうこと。数日でも間を空けてしまうと、悲しい結果・・になってしまう事はよく起こります。
一度つかんだ正しい感覚は、手放さないように、忘れないように、毎日声を出して喉に記憶させていくようにしていきましょう。あなたのボイトレの参考にしてみてくださいね!
***
written by KAN
https://twitter.com/loosevoice
■仙台ボイストレーニング Loose Voice