◆歌う時の声の方向
「歌う時、どの方向に向かって声を出すの?」
こんな疑問&質問がよくあります。この答えを考える時には、頭の中で、大きく2つに分けて考えていく必要があります。
早速、話を進めていきます!
まず、1つ目は「歌を誰に向けて歌っているか」という超シンプルで自然な考え方です。そもそも歌は、ライブであれば、お客さんに届ける事が大前提です。
日常の挨拶や会話と同じく、届けたい人に向かって声を出すということが自然ですよね。歌は、基本的にはマイクを使って歌うと思いますので、マイクに向けてしっかり声を入れて、届けたいお客さんの方向に向けて歌うという事になります。
ですので、まず、1つ目の答えとしては、
【お客さんに向けて(真っすぐ)出す】になります。
◆発声的な考え方
もう一つの考え方は、発声的な方面から捉えた考えた方です。
よりスムーズに聞きやすい声を出す為には、どの方向に声を出す意識やイメージを持つのがよいのか。
※実際、声がどの方向に向かっているのかは、音波波動の話になりますので、ここでは「意識・イメージ」のお話しとしてすすめていきます。
これは、実際に、色んな方向に声を出してみて実践してみる事をおすすめします!
顔を真正面にした状態から、少し上を見るように顔も上げます。45度ぐらい斜め上を見ている状態ですね。そこから「アー」と声を出しながら、徐々に顔を下げて、最後は、自分の足元を見るぐらいまで方向を変えてみます。
そうした時に、確認して欲しいのが、
①声の音色の変化
②声の出しやすい角度(声の通りが良い角度)
この2つです。
声の音色については、恐らく、下に向かっていく途中で、あまり綺麗ではない声質に変わったタイミングがあったのではないかと思います。また、声の出しやすさについても同様ではないでしょうか。
これって何が変わって、そうなっているの??
これは、口の中の空間が自然と変形してしまっているので、音色や声質にも変化が表れているのです。要は楽器の形(ボディー)が変わっているようなものです。
歌う時、これが無意識に起こるのが
【高音から低音に音程が下がる時】です。
たとえ、顔を下にさげなくても、目線を下に落とさなくても、下に声を出す(=音程が下がる)意識やイメージがあると、音色がかなり変化します。
★意図的に、口の中の空間を変えて歌える人は、あまり影響がないはずです。
音色が変わること自体は、悪いことではないのですが、変わり過ぎると、まとまりのない歌声になり、せわしない歌に聴こえる場合があるので気を付けたいところです。
また、高音は綺麗に響いているのに、低音で地声感が強くなり、話し声のような声になってしまうと、声帯への負担も大きくなり、その後の歌唱に影響が出てくることもあります。
長々と書いてしまいましたが、2つ目の答えとしては、
【自分の一番いい響きを感じる角度に統一する】です。
一般的には、斜め上(30度ぐらい)の角度が、喉の奥の空間も広く確保できると言われています。でも個人差がありますので、自分で録音してヒアリングしてみるとよいでしょう!
ぜひ、声の出す方向やイメージを変える事で、どんな変化があるのか実験してみてくださいね。
written by KAN
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