『喉の力み改善ボイトレ法』

数年ボイトレをしても変わらないあなたへ

『喉の力み改善ボイストレーニング法』

数年ボイトレをしても変わらないあなたへ Loose Voice

喉締め発声改善ストーリー⑫

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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頭の中が、歌や発声でいっぱいの毎日を繰り返し、20代後半になった頃。新たなボーカルトレーナーのもとでレッスンを受ける事になった。

 

出会いは、

ひとつのオーディションのようなものがあり、育成枠としてレッスンを受けていた時期の事。

 

ここでのレッスンはどんなものだろう?

これまでの発声レッスンとは、なにか違うかな?

ちょっと期待をしていた。

 

しかし・・、

そこでもまた、腹式呼吸をメインとした発声レッスンだ。

これまで、腹式呼吸やお腹で声を支える、という類のレッスンは数えきれないほど行ってきた。でも、声は上手く変わってはくれなかった。

 

「またか・・」と思いながらも、一応、腹式練習に取り組む。。

 

実は、この頃には、

自分の中で、一つ答えが出ていた。

 

それは、

 

「発声が良くなるには、

喉に余計な力みを入れないようにすることが先」

 

という結論だ。

 

問題は、どうやって「その力み」を取るかということ。

 

もう一つ踏み込んだ言い方をすれば、

「正しい発声になれば、力みは取れるのか」

それとも、

「力みがあるうちは、正しい発声は難しいのか」

という疑問。

 

もし、後者が正解なのだとすると、力みを取る練習を最優先する必要がある。高い声や綺麗な声の獲得は、その後ということだ。

 

・物理的にノドを下げても上手くいかない

・喉や首まわりの脱力をしても反射的に力む

・意識を喉以外の事に向けても効果はない

 

あまり気にしないで歌っていれば、そのうち、楽になるのか・・

いや、、そんな安易な妄想はキケンだ(笑)

 

そこで、新たなトレーナーから、音程を変える時は「声の当てるポジションを変えなさい」というアドバイスをもらった。

 

どういうことかと言うと、

イメージとしては、紙に書いたピアノの鍵盤が低音はアゴの方、高音は後頭部の方になるように顔を覆っていて、音程を変える時は、声を当てる場所も、顔の前面から後面に移動するようにしてみなさい、ということだった。

 

つまり高音になればなるほど、声の当てるポジションを、後頭部からうなじの方向に変えるという感じにする。

 

簡単に言えば、イメージ法ボイトレだった。

 

(今のなっては、声を当てるポジションを変えるイメージを持つことで、声帯に適切な動きを与える為、ということが理解できる)

 

【声の当てるポジション】なんて初めて聞いた。

それで音程を変える?

そんなの、歌っている時にいちいち考えられないよー

だって音程なんて曲中にどんどん変わっていくんだし。

 

中学時代の音楽の先生が、

「高音は頭から出るようなイメージで~♪」と言っていたのを、ふと思い出した。

 

それで、本当に高い声が出る????

 

次回へ続く・・。