こんにちは、Loose VoiceのKANです!
ボイストレーニングの中で、
よく「喉はなるべく上がらないようにしましょう」っていいますよね。
確かに、喉が上がり過ぎると気道が狭くなりますので、息がスムーズに流れなくなり、当然、声も出しにくくなります。しかし、意図的に喉を少し上げて(余計な力みが入らない程度にコントロールして)歌っている人もおります。
なので、この問題のポイントは、
【喉の位置をコントロールできる柔軟性】があるかどうか、という事になります。
・喉を下げようとして下げて歌える
・喉を上げようとして上げて歌える
こういった様にコントロールできる人は大丈夫ですが、
下げようとしているのに、かなり上がってしまうという場合。
発声がしにくい方向に進んでいくケースが多いです。
喉が、自分の意図とは反して勝手に上がってしまうというのは、結構、誰にでも起こる事でなのですが、でも発声上、その運動はなるべく抑えたい。
この問題解決にあたって、「発声が整えば、自然に喉も上がらなくなる」というように考えることもできますが、これまでのレッスン経験上、そうなる人は多くありません。。
なぜなら「発声が整う」という時点で、喉の位置が安定している必要があるからです。
なので、喉の上がりを軽視してボイストレーニングをするのは、理想の声に近づく遠回りをしてしまう可能性もあると考えられます。
「何年もボイトレをしているけど、ずっと喉の上がりが改善されず、声が変わらない・・」という経験をされている人も少なくないように思います。
喉の上がりは、これまでその人が歌ってきた癖と喉の筋肉の柔軟性が大きく関わっています。無意識に「高音=喉を上げる」という運動が体に染みついているような感覚だと思います。
まずは、この余計な運動を意図的に抑えられる状態を獲得する。そうすることで、声帯のコントロールもしやすくなるため、幅広い音域を楽に発声することができるようになります。
これまでの癖を改善するので、根気が入り、数か月、数年単位で時間が必要になる人もおりますが、その後の歌人生が楽しくなるなら短い時間ととらえる事ができるのではないかと思います。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
written by KAN
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