頭に響かせましょう、と言われている理由
「高音は、頭に響かせるようなイメージを持って出しましょう!」とボイストレーニングを受けたことがある方は、きっと多いでしょう。この指導法は、すでに、何十年も前から行われいるもの。
どうして、この指導法になったのか?また、効果はどれくらいあるのか?
まず、おさえておきたいのは、声の高さを変えるには、声帯を調節する(薄くする、伸ばす、短くするなど)必要があるという事実。この声帯調節をさせるために、頭に響かせるようにイメージを持つようになったのです。
つまり、考え方の順番は、
「頭に響かせるイメージ → 高い声が出る(声帯調節)」・・ではなく、
「声帯調節させる為に→ 頭に響かせるイメージを持たせた」という事です。
しかも、頭は、空間はないので、実際に響いてはいません!wow
そう、意識して声帯を、「はい、高音用に調節して~」と言われても、できない人には、全く難しい事なので、頭に響かせるイメージをもつ事で、調節させようとしたのです。この指導法が生まれた理由が分かりましたね!
それでは、続いて・・!
どれくらい効果はあるのか?
これは、実際に試したことがある人は、よく分かると思いますが、
上手くいく人と、そうでない人に、見事に分かれます。上手くいかなかった人は、
声は口から前にしかでないという事を忘れてしまったり、喉が苦しくなったりします。
逆に、上手くいく人は、声を当てるという感覚が得られて高い声が出しやすくなります。
この分かれ道を生んでしまう、そのチェックポイントは、
高音の発声時に、喉を絞めつけ癖のある人か、ない人か、です。
締めつけ癖のある人に、この指導法を行うと、更に、締めつけを助長してしまい、悪循環になりますので、ご注意!!そういう場合は、ダイレクトに声帯調節のトレーニングを行っていくのが、最短の道と言えます。
イメージだけで、声が変われば、誰も苦労はしないかと・・ホント。。
もし「頭に響かせるイメージでは、やっぱり高音がでないよー」と思っている人は、
喉を絞めつけていないか、確認してみましょう。
改善策は、沢山あるので、ご安心くださいね。
ご参考にしてみてください。