発声法は、シンプルに考える
発声トレーニングを続けていると、実際に歌うときに、どういう意識で声を出したらよいのか分からなくなり、混乱してしまう人もいます。
そんな時は、シンプルに、そして、現実に起こっている事実だけを見つめてみましょう!!音は目に見えないものだけに、想像やイメージに頼ってしまう事が多いもの。そのイメージが、発声時に、良い影響を与えてくれるなら問題ないですが、その逆もしかり。
うまく声が出せずに「停滞状態」になってしまっている方は、
一度、立ち止まって、自分の発声を見つめ直す時間も必要です。
混乱から脱出する為のヒント
まず「発声法に、正しい、や、間違い、は無い」という事を、認識しておきましょう!
プロシンガーとして活躍している人も、全ての人が「発声」を学んでいるか、といえば、そうではありません。歌うこと自体、人間にとってごく自然なこと。「正しい歌い方」なんてなくて、大事なのは、聞いている人が聴きやすいのかどうかです。
「間違った発声」というものを定義するとしたら、
それは、「喉に害を与えるような発声」です。
自分の体を痛めてまで出す声は、明らかに間違っているでしょうからね。。
声の出し方に迷ったら、まずは、おしゃべり声で歌ってみること。
おしゃべり声と歌声は、じつは、そう違うものではないからです(^^) いい声を無理に作ろうとしない、歌声だからって過剰な意識は持たない。
録音して、その、おしゃべり歌声を聞いてみてください。
意外と悪くないと感じるはずですよ。
そして、声は喉から生まれるもの、という事を忘れないこと。唇は、顔面の前にありますので、(当たり前ですがっ!)声は口から前にしか出ないということ、ね!
最後に、高音のヒント!
「カッ、カッ、カッ」と高笑いをしてみてください。
その声の高さを、ピアノで確かめてみてください。結構、高音なことに気づくでしょう。この高笑いは、高音発声の状態にとても近いです。
身の回りの方で、高笑いする人を思い浮かべてみてください。
「その人は、歌声も、高い声が出せていませんか??」(日頃から、高音が鍛えられている!)逆に、こもった声で笑う人は、高音も出しにくい傾向にあります。
いかがでしたでしょうか。
発声は、別に、大変な作業ではなく、とても自然でシンプルなものです。
「上手く声がでないな~」と感じている人は、ぜひ、参考にしてみてください。
Written by:KAN
日本ボイスアドバイザー認定
ボイストレーニングの効果を高める為の予備知識。
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