【地声には、その人の個性が多く表れる】
地声とは、普段、話をしている時に使っている声のことです。話し声には、それぞれに強い個性が表れます。例えば、電話で話しているとき、実際に、相手の顔を見なくても、声を聞けば、本当に、その人かどうかを判断することができます。テレビから聞こえてくる、タレントやアナウンサー、俳優、芸人の方々の声も、一度あたまに記憶してしまえば、テレビ画面を見なくても、誰が出演しているかが分かると思います。
それくらい、地声には、個性があります。
歌で自分を表現するとき、この個性を使わない手はありません!!
※参照:『チェストボイス』強い地声で歌う3つのコツ - ボイストレーニング “駆け込み寺”
プロシンガーの歌を聞いたとき、「ゾクッ」とするよう身震いを感じたり、「ギュッ」と心をつかまれる瞬間、それは地声が、強く鳴っている時に多く起こります。聞いている人を魅了する歌を歌うには、POPSにおいては、地声発声がとても重要になります。
【地声が強い人は、緊張と緩和が表現できる】
歌の抑揚にもつながる
地声が強いと、その対極にある「裏声」が活かせます。
「声質」に変化をつけたいとき、一番分かりやすいのが、「地声→裏声」に変えることです。この2つの声は、「地声(強)➡ 裏声(弱)」というふうに、大胆に変化をつける事ができます。しかし、地声が弱い人は、その落差を表現することができないので、全体的に、弱い声で歌うとこになります。
曲調によっては、終始、やさしい声が必要なものもありますが、そのやさしい中でも、
強弱の変化は、必ずあります。
単調な歌にならないようにするために、地声の強化は必要です。
【発声トレーニングとしても近道である】
強い声の練習を避けないようにしましょう!
発声トレーニングで、喉に過剰な力が入ったり、高音を無理に発声してしまう場合、一旦、喉の力を抜くために、「弱い声(息が多い)」でトレーニングを進めていく場合があります。
これは、一時的に喉の脱力を得るための、体感的な目的で行います。弱い声を出すと、確かに、喉は楽になり高い声へのアプローチもスムーズになるのですが、長年、弱い声ばかりのトレーニングをしていった、その先で、「やっぱり強い声が必要だ!」という壁にぶつかることになります。
まずは、「強い地声」と「弱い裏声」を、明確に分けることが、発声練習としても、歌声の表現としても良いと言えます。地声を鍛えて、聞いている人の心に、グッと入っていけるような歌声を作っていきましょう!
written by KAN
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