◆口を大きく開けられる人
歌うとき、口を開く大きさには個人差があります。小さくても大きくても、「本人が出したいと思う声」が作れているのであれば、大きさは自由です。
今回の記事のテーマは、『歌うときに口を大きく開けても歌える人』は、喉の状態という視点から見ては、いいのかどうか、を見ていきたいと思います。
・普段は、あまり大きい口を開けて歌わないけど、大きく開けても歌える、という人。
・口を大きく開けると、なぜか声が出しにくくなる人。
口が大きく開けられるという事は、何を意味しているのか??
まず、チェックしておきたいのは、「声を出していない状態で、口が大きく開けられるか」です。声を出さない「 あくび 」をしてみましょう。その口の大きさを鏡で見てると、気づくことがあると思います。
その 「 あくび 」くらい開けて歌っているシンガーは、結構いる。
マイクを食べるんじゃないかー!くらい口の大きいシンガー、いますよね!
口が大きいという事は、「いい声」と思われる可能性が高いです。なぜなら、舌奥部分(上咽頭共鳴腔)が広く確保できるからです。
そして、フィジカル的には、口が大きく開けられるという事は、喉や顎周りの筋肉に柔軟性がある、という事が言えます。また、筋肉を必要以上に固めていない、とも言えます。
◆実際に歌うときも、その口の大きさで歌えるかどうか?
声を出した時に、あまり口が開かなくなる、もしくは、開けると、声が出しにくいという場合は、発声に必要ない筋肉を強く固めている可能性があります。
手順を追って、声を出していきます。まず、低い声で口を大きく開けられるか確認してみましょう。これは、大丈夫という人が多いはずです。問題は高い声です。高い声になると、どうでしょうか?
低い声でも、高い声でも、劇的に喉の筋肉の使い方が変わるわけではないので、もし、開けていられなくなる場合は、ボイストレーニングで喉の柔軟性を高めていく練習から始めてみるとよいでしょう。
※参考動画:ブルーノマーズの『When I Was Your Man』
終始、口はしっかり開けていますが、1分47秒の高音のタイミングでも、しっかり口を開いて顎は引いています。
いかがでしたでしょうか?
個人差はありますが、鏡を見ながら、口の開きを真似てみると、いい気づきを得られると思います!ぜひ、参考にしてみてください。
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written by KAN
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