◆考えて出した声には迷いが出る
いい歌声には、心も、ノドも「解放」する事が必要です。解放するためには、頭でいろいろ考えない。
「発声」はとても大事なことですが、そこに固執して、立ち止まっている時間が長ければ長いほど、歌う時にも、「声の出し方」という点に意識が行き過ぎてしまい、歌声が観衆に届かなくなります。自分の中で、グルグル回っているだけの声になるのです。
「目を閉じて歌う」場合にも、その注意が必要です。それが演出であればよいのですが、考えて声を出してしまうと、歌声がこもってしまいます。
よい発声を歌につなげていく事は大事ですが、「発声」と「歌」は、ある程度は、共有される部分があって、でも、ある程度は分けて考える必要があります。発声練習は、きちんと歌が伝わるための手段です。そこをゴールにしてしまうのは、とても、もったいないこと。
☆少しでも、いい歌声が出てきたら、自分を認めて、褒めてあげましょう。
☆その歌声を好きになりましょう。
☆そして、もっと輝くように、磨き上げていきましょう。
時には、何も考えないで歌ってみる。その時の歌声は、考え過ぎている時の歌声より、きっと、魅力的なはずです。聴く人は、歌を聞きたい。だから、いざ歌う時は歌を届けなくてはいけません。
発声を考えなくてもよくなる位、声の出し方は、身体に染み込ませておきましょう。そうなれば、あなたの歌は、もっと歌らしくなります。
written by KAN
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