◆歌のラインを読む
歌が上手い人の印象の一つとして『歌が聞きやすい』という事があります。その聞きやすさのポイントとは、一体、どういった要素がそうさせているのか??
もちろん、一つだけではありませんが、今回は、歌唱テクニック編として、『ボーカルラインを読む』という歌のコツをお伝えします!
とてもカンタンな方法なので、ぜひ、あなたの練習している曲でも、試してみて下さいね!
では、さっそく、始めましょう!!
◆歌の流れに沿って3つのイメージを描く
歌の中では、常にメロディーが動いています。そのメロディーの流れに注目します。メロディーの種類を3つに分類。
①盛り上がるメロディーライン
⇒音程が上がっていく事が多い。
②安定(停滞しているような)している雰囲気のメロディーライン
⇒音程があまり上下に動かない事が多い。
③落ち着いていくメロディーライン
⇒音程が緩やかに下がっていく事が多い。
この3つに分けます。例えば、「きよしこの夜」を題材にしますと、出だしの「き~よし~、こ~の夜♪」の部分は「③③」になります。細かい音程はあまり気にせずに、全体的にメロディーが上がるか下がるか、というように、大まかなメロディーの流れを読む感じでOKです!
※今回は、分かりやすいように「音程の上がり下がり」を目安にしていますが、もう一歩、深く踏み込むと「声のエネルギーの上がり下がり」という視点でも分類することができます。(今回は考えずに)
◆それぞれ矢印をイメージし、1本の線(ライン)を描く
①・・・「⤴」
②・・・「→」
③・・・「⤵」
それぞれ、このように矢印をイメージし、それを1本の線に繋いで描きながら歌うようにします。そうすると、フレーズとフレーズの間が、とても綺麗に繋がって聴こえるようになるのです!
歌う時、「音程を取る」という意識では、「線」にはならず「点」になってしまいます。だから、ブツブツ途切れるような歌い方になったり、フレーズの繋がりが不格好な感じになってしまうのです。
歌が上手い人は、これをやっているので「歌が聞きやすい」のですね!
ぜひ、ボーカルの流れをイメージして、それを線で繋げるように歌ってみて下さいね!
written by KAN
https://twitter.com/loosevoice
■仙台ボイストレーニング Loose Voice