このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。
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高校一年生の頃、友達とコピーバンドを組み始めた。
単純に楽器を演奏して歌う事が楽しくて、あと、バンドをしてる事がカッコよくて、完全に憧れのボーカリストになりきっていましたね。
当時は、ロックが好きだった事もあって、基本、声は全力で出す。息が切れても苦しくても頑張るっていう、精神!それがカッコいいいって、どこかで思ってた。
バンドメンバーも、歌や発声の事については、もちろん、何も分からなかったから、自分の歌い方について、良いも悪いもアドバイスをもらう事もなかったしね。(野放し状態)
ただ、自分なりに感じていたことがあった。
「大声を出しているのに、バンドの音にかき消されてしまう、
なんで??」
ということだ。
自分は喉が弱い?
声量がもともとない?
ん・・。
考えても結論は出ず、とりあえず、現状の歌い方で時間は過ぎていった。その頃、バンドを始めたという事もあって、歌の練習時間が、ぐーんと増えていた。
自宅で大声は出せないので、口元にバスタオルを当てて、声が漏れないように全開で歌っていた。しかも、ほぼ毎日のように!
今思えば、この「自宅大声練習」が、よくない発声法を確立していくトレーニングになってしまっていたのだと思う。
(アゴの下に力が入り、喉が上にグッと上がる。この体感が身に付いていった。←よくない体感ですw)
まだ、ネットが無い時代。
なんとか、自分なりに解決しようと、ボイストレーニングの本を買って読んだりもしていた。ただ、ボイトレの本で決定的に分からなかったことがあった。
それは・・、『体感』の部分。
本来、喉やアゴ周辺は、どれくらい楽な状態で歌えるのがベストなものなのか。
少しぐらい力が入るものなのか。
全く入らないものなのか。
それが書籍では分からない。
プロのバンドボーカルを映像で見る限り、少し苦しそうな感じにも見えたりする。その微妙な口、表情、喉の動きを観察して、体感を想像してみる。そして、自分も同じ表情や口にしてみて真似てみる。
プロでも、高音はきついけどギリギリ出しているような感じなのだろうか。。でも、何十曲歌っても声が嗄れないのは、やっぱり楽に出しているからなのだろうか・・。謎謎。
そんな堂々巡りの疑問は解決されないまま、
バンドの初オーディションライブを行う事になった。
初めて大きいステージで歌う経験だ。
オーディションという事もあり、自分たちのバンド演奏音源は録音されていて、音源が後日、CDで郵送で送られてきた。
そのとき初めて、しっかり、自分の歌声を客観的に聞いたのだ。