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喉締め発声改善ストーリー⑮(地声と裏声)

(このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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喉ぼとけが上がり、気道を圧迫して喉が苦しくなる。

 

これは、一言でいってしまえば、

『喉の使い方を勘違いして覚えてしまっている状態』

 

本来は、もっと効率的な声の出し方があるにも関わらず、自分で勝手に作り上げてしまった発声ということ。

 

発声の仕組みを調べていくと面白いことが分かった。それは、裏声を出している時の喉の使い方が高音発声に適しているということだ。

 

「裏声だと高い声が楽に出るんだよなー」と、あたり前のように感じていた事だったが、ハッと気づかされた。

 

同じ喉から出ているのに、地声だとツライ、裏声だと楽!

 

・・という事は、裏声を出している時の喉の感覚や、声の音色に、地声の声を近づける事で、結果的に喉も楽で、発声としても良いものになるという事に気付いた。

 

学生時代、合唱をやっていた同級生が高音を楽に出せていたのを、ふと思い出した。なるほど、、合唱では高音は裏声を多用して綺麗に発声する事が多い。だから裏声の喉の使い方が、喉に染みついている。

 

つまり、

「高音=裏声」という喉の使い方に慣れている為、例え、地声で高音を出す場合でも、裏声の喉の使い方に近い方法で発声する事ができているんだろう・・というふうに検討がついた。

 

裏声、大事だったんだな・・w

デカい声で叫ぶ発声がいかに危ないか。。

 

この頃の自主練習としては、「喉ぼとけ安定」「地声と裏声の行き来」をメインに行っていた。練習メニューは、書籍を参考にした事もあったけど、ほぼオリジナルで試行錯誤しながら効果がでそうかどうか、確認しながら行った。

 

ほぼ毎日声を出しながら思ったこと。

 

それは、一番の難関は、喉ぼとけの安定化ということだ。

 

別に喉ぼとけは、上がってもいい、そうやって歌っている歌手もいるという意見もあり、それでもいいのか・・と思ったりもしたけど、実感として安定するほど、音程も、声の音色も良くなっていくのを感じた。

 

だから、この練習は妥協せずに継続する事にしていた。

 

よくウィスパー(ささやき声)で歌う歌手がいるが、それは喉ぼとけが安定しているからこそ、できる発声法という事も分かってきた。

 

喉ぼとけが上がれば、気道は狭くなり息の流れが細くなる。すると深みがなくなり、ただただ線の細い声になってしまう。でも、喉ぼとけが安定していれば、息の流れもスムーズで、効率的な息が使えるので、長いフレーズも簡単に歌えるようになる。

 

こうして色々と実践していくと、こんな事が分かってきた。

 

ボイストレーニングは、基本的には、声帯をコントロールする練習をやっていくものなのだが、その声帯を自由に(コントロールし易く)させる為には、それ以前に「喉ぼとけの安定」が必要になる。

 

・だから、喉に力みを感じている人は、それがある限り、声の変化がストップしてしまう状態になりやすい。(何年経っても声が変わらない)

 

まだまだ、喉の仕組みは奥が深そうだ(^^)

 

次回へ続く・・。

 

written by KAN

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