◆リズムは、自分で刻む
曲の伴奏が流れた時に、自分は、手や足、体を動かして歌っているか気にしたことはありますか?
音楽が流れれば、その音楽にノッて、自然と体が動いてしまうという人もいれば、あまり動かないという人もいると思います。音楽を聞いている分には、問題ないのですが、「歌う」となると、テンポを正確に感じる必要があります。
では、テンポを感じるには、どうしたらよいのか?
そして、体の動かす意味をお伝えしていきます!
◆頭より、まず体
これまでの人生で、歌や音楽が、そこまで身近なものではなかった、という人が、カラオケで歌うと、伴奏が流れた時に頭の中でテンポを感じようとします。体は、殆ど動かず、直立のような状態。
こうして、体を使わないで頭の中だけでテンポを感じるのは、実は、難易度が高いことなのです。(プロ並みのスキル!)
人間は、頭で考えると体の動きは止まります。
でも、歌う時は口を動かすので、体の一部を動かします。
だから、テンポがズレて歌ってしまったり、平坦な歌い方になってしまう事が多いのです。頭だけでテンポを感じるのは、難易度が高い、、では、どうするかと言いますと、頭で考えないで「体を動かす」です。
◆体を動かすと歌いにくい人
手や足を動かしながら歌おうとすると、上手く歌えなくなる人がいます。
その原因は、
・体に余計な力が入っている
・音程や歌詞への意識が強い
・演奏をしっかり聞けていない
などが挙げられます。
なので、リズム感が無くて。。とよく言う人がいますが、リズム感が無いのではなく、「リズムを、正確に感じれる状態にない」だけなのです。
アカペラのボーカルグループを思い浮かべてみて下さい。アカペラは、伴奏がないので、自分たちでテンポや曲のノリを生み出さなくてはいけません。
一般の人からすると「伴奏がないのにノリって出せるの??」と思ってしまいますが、体を使い、ノリを作り出し、そのノリを感じた結果、歌声が生まれるのです。
だから、歌を聞いている人が、手拍子を入れたり、体を揺らしたりできるという事は、「歌う側」と「聞く側」との間に、共有のリズムがあるということ。
結果として、聞いている人に、「楽しかった~」「カッコよかった~」という喜びを与えることができます。
歌の「カッコよさ」は、ほぼ「リズム!」にかかっています。
ぜひ、テンポを体で感じ、アカペラでもカッコよく歌えるように自主練習をしてみて下さいね!
written by KAN
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