『喉の力み改善ボイトレ法』

数年ボイトレをしても変わらないあなたへ

『喉の力み改善ボイストレーニング法』

数年ボイトレをしても変わらないあなたへ Loose Voice

発声の悪い癖をつけない為に

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◆一度、しっかり立ち止まること

発声の悪い癖をつけてしまうと、改善するのに、少々時間を要してしまいます。なので、「なんか声が出しづらいな~」と感じたら、一度、自分の発声を見つめなおしてみましょう。

 

そして、疑問を持つこと!

 

・なぜ、低い声は楽に出せるの?
・なぜ、裏声は、楽に出せるの?
・なぜ、プロシンガーは、楽に高音を出せるの?

 

こんな疑問が悪い発声から、あなたを救ってくれたりします!そもそも、やっている事が違うのでは?歌が上手い人は、全く違う意識で声を出しているのでは?


そんな風に、180度、視点を変えてみてもいいと思います。

 
本来は、誰にでも低い声から高い声まで出せる機能が備わっています。それができない場合は、喉の使い方に気づいていないか、間違っているか、そのどちらかでしょう。そして、間違った声の出し方の経験値を上げていくほど、そこから抜け出すのは難しくなります。悪い習慣が癖となり、脳から、反射的に、よくない喉の動きの指令を出してしまうからです。

 

 

「あれっ、なんか喉が苦しい」と思ったら、すぐに、その発声法をやめて楽に出せる声(裏声のような)に切り変えましょう。体に、悪い情報を覚えさせないようにするのです。

 

以前、何かの本で【悪い癖のついた発声を直すのには、
歌ってきた年月の「倍の年月」が必要】というのを見たことがあります。
「そんなオーバーな・・!?」と思ってしまいますが、まんざら、嘘でもない気がします。

それくらい無意識の癖というのは、怖いものです。(喉の)筋肉というのは、同じ方向に動かせば、その筋力が成長していきます。
 

その方向が正しければ、どんどん鍛えていってOKですが、間違っていたとしたら、ムキムキにしてはいけません。働いてもらう喉の筋肉は、他にある!のですから。

 

また、精神論でなんとかしてしまうような、無茶な発声には、気を付けてくださいね。
あなたの喉は、一生ものですからね!

 

 

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歌が上手くなるための多角的な視点!

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◆一つの視点からだけを見続けない

「歌が上手くなる」為には練習が必要です。でも、どんな練習をしたら上手くなるのか悩んでいる人も少なくありません。まずは、「何が原因で上手く歌えないのか?」を、しっかりと把握して、その原因を改善していく事が大切になります。

 

その原因を、自分自身で判断してしまって、何となく、同じ練習ばかりをしていても、上手くはなりません。歌が上手くなる為には、必ず、練習アプローチを複合的に考えること!

 

歌を色んな視点から捉えるのです。

 

今回は「歌」を多角的に捉えてお話をしていきます。

少し頭を柔らかくして読んでみてくださいね!!

 

 

◆そもそも歌って何?

なぜ「歌」が生まれたのか。

そんなこと考えたことが無かったかもしれませんが、これを知っておくと、歌が楽になります。歌は『歌詞をより伝えやすくするために、リズムとメロディーに乗せて届けているもの』です。

 

ただ歌詞を読むだけよりも、素敵な旋律と軽快なリズムに乗せた方が、何倍も、その歌詞を相手に届けることができます。だから「歌詞を届ける」意識がないと、歌は上手くなりません。

 

そこで、絶対必要になってくるのが「歌心」です。

 

心を込めた言葉と、口先だけの言葉の違いは、聞いている人は、すぐわかります。例えば、「ありがとう」「すみません」「いらっしゃいませ」など、日常的に耳にする言葉をイメージすると分かりやすいでしょう。

相手から、この言葉を言われた時、心がこもっているかどうかって、一発で分かりますよね?!それと同じ。心を込めて歌うことを忘れてはいけません。

 

「でも、心込めても歌が上手くならないよ~」と、思ったあなた!

それは、歌の本質を飛ばして、テクニックを求めてしまっている状態です。順番が逆なのです。心を込めるのが先、その後にテクニックです。そうしないと、感動させる歌は歌えませんからね!

 

 

◆発声は、自己評価7割でOKとする

発声練習は、ご存じの通り、上手く歌うための手段としての基礎練習です。野球のバッターでいえば「素振り」です。

「素振り」だけを、毎日1000回やり続けて1ヶ月が過ぎた人と、素振り練習は、ある程度にして、1度試合を経験した人では、どちらが学びが多いかといえば「後者」です。

 

それほど「人前で歌う」という経験は、歌が上手くなる要素が沢山あるものです。

 

歌の本質である「相手がいる状況=ステージで歌う」と「対象者がいない=発声練習」では、そもそもの立ち位置が違うんです。歌の本質に近い方が、圧倒的に、早く上達します。なので、発声は、人前で歌う経験を積みながら並行して練習をしていくようにしましょう!

 

 

◆歌は洋服みたいに変わるもの

歌は自由です。

カバー曲であったとしても、多少、メロディーを変えたり、リズムを変えたりしても、誰にも怒られません(笑)重要なのは、あなたに似合っているか、カッコイイか、その場の空気に合っているか、です。

 

「あなたは、毎日、出かけるとき、どうやって洋服を決めていますか??」

 

まず、自分に似合うか、そして季節や出かける先の雰囲気(場所)に合っているかどうかを考えると思います。だから、夏にコートを着る人はいないわけです。変ですもんね。。どんなにファッションセンスがある人でも、「今日に合っていない」と、おかしいと思われます。

 

歌も、上手いかどうかの前に、似合うかどうかを考えてみて下さい。

 

あなたの声やキャラに似合う曲か、歌う会場の雰囲気に似合う曲か、季節に似合う曲か。それも含めてセンスが問われます。毎回、同じ選曲をしない、同じ歌い方をしない。だって、自分も周りも変化しているのですから、それに似合うように歌い方も変えていくべきものなのです。

 

 

◆真面目な人はちょっと不真面目に

歌は、仕事や勉強じゃないので、真面目に歌わなくてもいいのです。ただ一つだけ守ってほしいのは、「聞いている人を不愉快にさせないこと」です。言い方を変えれば、楽しませたり、心地よくさせることだけを考えて歌えばいいのです。

 

「真面目に歌う事=聞いている人が楽しい」とはなりません。人が喜ぶのは、想定外の事をしてもらった時です。だから、極端な例ですが、歌詞を忘れてしまって、ずっと「ラララ」で歌い切った人の方が、印象に残って面白い!

 

少し話の軸を戻して・・。

 

選曲にもよりますが、「真面目に歌わなきゃ」という意識があると、歌に不利な事が起こる場合があります。例えば、ノリが表現できない、平坦な歌い方になる、歌唱力で勝負せざるを得ない、かたい歌い方になる、など。

 

特に、ダンスビートの曲のようにリズムがカッコイイような曲は、真面目がジャマになります。少し適当に歌う方がいい。お酒を飲んだ方が、歌の雰囲気を出せたりするのは、その理由です。

 

 

いかがでしたか?

歌は、一つの事だけを延々やっていても上手くなりません。頭と心を柔らかくして、ぜひ、色んな角度から練習してみてください!

 

 

 

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声がよく通る姿勢

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◆発声の基本姿勢

プロシンガーは、お客さんを楽しませるため、また、歌を表現するために、身振り手振りを加えながらパフォーマンスしています。実に説得力があり、立ち姿もカッコイイです。

歌っているジャンル(ロック、ポップス、ヒップホップ、ジャズ、演歌・・etc)にもよっても、その動きやシルエットは変わってきます。

あんな風に自由に動きながらも、しっかり歌えるのには、理由があります。

それは「体の軸が通っている」からです。

歌に限らずとも、「基本姿勢」というものがあります。その動作をスムーズに行なうために最も適した姿勢です。歌にもそれがあり、プロは、基本姿勢を軸として(保ちながら)自由にアレンジをして曲に合わせて動いているのです。


今回は、歌う時の「基本姿勢」のチェック項目をお伝えします。

誰でも簡単にできるポイントなので、ぜひ、実践してみてくださいね!!

 

◆3つのチェックポイント

①全身が脱力している状態である。

→これはやや誤解を生みやすいので、詳しくお伝えします。

「何かに構えないで自然と立つ」という事であり、決して、猫背で “だらーん"として、やる気がなさそうに見える格好ではありません。脱力は、しようと思ってできる事でもなく、「何も意識しない(構えない)」日常的な事なので、難しく考えすぎずにいて大丈夫です。★ポイントは、鏡で見て、自分でカッコイイ立ち方に見えるかです。

【効果】歌の雰囲気に良い影響を与えます。リズム、音程、共鳴、が良くなります。

 

 

②バランスのよい安定した状態である。

→具体的には、左右肩幅くらいに足を広げ、背筋を伸ばし胸を張り、目線は真っすぐ。身長を測るときのような姿勢が分かりやすいイメージです。(足だけは閉じないで。)

 

重心は「ほぼ真ん中」でOKです。少しくらい押されても倒れないように、腰回りに、しっかり重みを感じて立ちます。もしかしたら、「つま先」や「かかとに」体重をかけて・・と、耳にした事がある方もいるのではないかと思いますが、それも間違いではありません。

 

要は、声を支える部分(丹田)に軸を持ちたいためなのです。歌っている時は、硬直せずに、多少前後に体重移動できるくらいでOKです。

【効果】腹式呼吸がしやすくなる。(ロングトーン、ハイトーン、声量アップ)見栄え、説得力、深い響きの声が得られる。

 

 

③[重要!]あごは、程よく引く

→ココが大事です!基本、あごは、少し引き気味にします。(※証明写真を撮るときのようなイメージ)引きすぎて、気道が狭くなったり、あごや首まわりに力が入らないように注意します。


ツバを呑み込んでみて、のどにストレスを感じるようですと、引きすぎNGです。
高音で顔をあげて歌いたくなりますが、「のどの脱力感」を得られる前に、そうしてしまうと、ほぼ間違いなく、のどに力が入ってしまい、高音が出しづらくなります。

【効果】「のど」の力み改善、高音発声、気持ちのリラックス(冷静さの維持、余裕を維持)

 

 

今回、お伝えしました3つのチェックポイントを確かめながら歌っていくと、「声がよく通る」事が実感できると思います。

②③は、初めは、「窮屈で歌いづらい」と感じる方もいると思いますが、慣れてしまえば、逆のスタイル(肩をまるめて、顔をあげる)で歌う事が、いかに、発声のジャマをしているかが分かってくると思います!

 
この基本姿勢で歌う感覚が分かったら、プロのように、自由に動いてアレンジしてもOKです!

歌を始めたばかりの方、これから始めようと思っている方、思うように地声で高音が出ない方は、ぜひ、この「よく声の通る」基本姿勢を作ってから歌ってみて下さいね。

 

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思春期にどれだけ大声を出せるか

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◆いつから大声を出さなくなるのか?

小さい頃は、いつも大声を出して遊んで、叫んで、歌って。

声に限界を感じる瞬間は少ない。でも、中学生、高校生になり思春期に入ると、大声を出す機会が減ってくるのも、なんとなく分かる気がします。

 

レッスンをしていると、明らかに、十代半ば頃の年齢から、大きい声が出しにくそうになっている人が多く見受けられます。小学生は、綺麗な声を出そうというよりも、大きい声を出そうという意識が強いので、思い切りがあります。

 

しかし、年齢が上がると、声に「品」を作るようになって、なるべく、綺麗で、周りの邪魔にならない声、要は、コンパクトにまとまった遠慮した声に寄っていく傾向があります。

 

男性はもちろん、女性も、変声期がやってきます。そのタイミングで声が出しにくくなることは、当然ありますが、問題は「大きい声を出す意識と機会が減る」という事。

 

 

◆思春期こそ、大声を出してほしい

無理は発声は禁物ですが、思春期の時こそ、声の可能性を広げておくことが、その後の歌人生に大きく関わってきます。

歌声に、美しさやハーモニー、響き、といった美学が芽生えるこの時期。成人になった後も、いい声で歌っていくためのポイントとなるのが、「声に美しさを求めながらも、声量は上げていく」という意識。

 

大概の人は、声が出にくくなると、声を出さなくなります。これは、マズイですよね。どんどん喉の筋肉が怠けてしまいます。

 

なので、小学生の時に出していた大声を、品のある歌声という美学を追究しつつも、大きな声を出して歌う事が重要になってきます。それは、合唱の授業で培われることが多いです。

 

合唱で叫んでいる男子は、その後、正しい発声を学ばなければ、苦労するでしょう。。

逆に、そこで、美しい声で、皆とのハーモニーを感じながら、溶けあうような歌声を作れた人は、その後の人生、カラオケでポップスを歌っても順調に歌っていけるはずです。この思春期の歌声がどうだったか、歌が上手くなるかに、とても関わっています。

 

もし、いま、あなたが中学生、高校生だとしたら、合唱で使う美しい歌声の中に、声量も加えて、しっかり自分の声を育てていってください!

 

再度になりますが、無理な発声は禁物ですので、無理やり出す必要なありません。感覚的でかまいません、「大きな歌声を、美しく響かせる」という意識で歌ってみて下さい。

 

 

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歌手:平井堅の歌声から学ぶ

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◆しゃべるように歌う

平井堅の歌声には、どんな印象を持ちますでしょうか??

 

僕が感じるのは、『繊細で、かつ、効率の良い歌声』だなと思います。決してパワーや勢いで声を出さないで、最小限の息と、それに見合った声帯の振動で歌声を届けている声です。

一音一音を、しっかり音(声)にして、話しながら歌っているような感じにも受け取れると思います。勢いで歌声にしていないので、楽に、声を出せるわけです。

 

デビュー当時は、ソウルフルな歌い方がやや強かったですが、年々、落ち着いた大人な歌い方になってきています。こんな風に、「話すように歌えたら・・」と憧れる人も多いと思います。この歌声を作る為の練習は、正しく喉を使う発声法の習得にも役立ちますので、ぜひ、一般的な、歌声を磨くうえでの発声練習としても実践してみてください。

 

では、どんな練習が必要なのか??

 

 

◆意外にも強い声が必要

歌声をぱっと聞いた感じでは、強い声を出す練習は必要ないのでは?!と思ってしまいがちですが、実は、まず、強い声を出すことから始めないといけません。音域は狭くてもいいので、強い声を作っていきます。

 

強い声とは、息を大量に吐いて、響きを分散してしまうような声(応援団の掛け声のように)ではありません!なので、「ハッ、ハッ・・」という発声練習では得られない声です。

 

息は最小限にして、声帯をしっかり震わせた、ビリビリと響く声です。

お腹や息を過剰に使うことはしないで、イメージとしては、お坊さんがお経を読んでいるような声です。

 

 

◆軽い声を作る

ビリビリと鳴る声が出来たら、その「鳴り」を維持したまま、軽い声を作っていきます。軽い声は、息漏れしている声や弱々しい声ではなく、ビリビリを残したまま、明るく軽い声質です。

 

なので、声に重さ、太さ、パワフルさ、などがあまり感じられないような声です。例えますと、民謡のような声です。少し鼻にかかったような感じでも構わないので、声に張りがあるけど、明るく軽い声を練習していきます。

 

何かの文章や歌詞を読むつもりで、「ドレミファソファミレド」の音階で、音の高さを移動させながら、声で遊んでみるのも良い練習になります!

 

◆喉の開け方で整える

そして、最後は、口や喉の開け方で音色を整えます。映像を見ると、顔がクシャっとなるくらい口角を上げて、少し顎を上に向けるスタイルで歌っているのが分かると思います。

 

このスタイルは、響きが明るくなり繊細な声が作られやすくなります。もし、もう少し太い声にしたいという場合は、顎は引いておくと良いでしょう。

 

口や喉の形は、個人差がありますので、自分で色々と試行錯誤しながら、音色を整えていってみてくださいね。効率よく、しゃべるように歌う為には、このようなステップをクリアしていけば、限りなく平井堅の歌声に近づけることができます。

 

正しい発声を学ぶ上でも、力任せや勢いで出すことは、やめなければなりませんので、今回お伝えした内容は、ぜひ、皆さんに、試してほしい練習方法でもあります!

 

 

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