こんにちは、仙台Loose VoiceのKANです!
歌う時に、喉が締まり声が出しづらい・・と悩んでいる方は、結構多いようです。
一方で、喉締めにならずに気持ちよく歌える人もおります。これは、小さい頃からの発声の癖が大きく関わっています。
例えば、小学生の時に大声で叫ぶような声で歌っていたり、中学生になり変声期になり高音が出しづらいと感じているにも関わらず、無理やり高音を出し続けていたり。
喉締め発声は、喉の中を狭めるような感覚で発声しています。喉は管楽器のようなイメージですので、その楽器自体を小さくすれば、確かに音を上げる事ができます。
しかし、音が上がるほど狭めることになるので、すぐに限界がやってきます。
喉締め発声の改善で、少しやっかいなのが、練習方法や発声の理屈を理解していたとしても、今までの癖がなかなか取れない、、という状態が続くことです。
条件反射で喉ぼとけを上げ過ぎたり、声帯を過度に閉鎖したりしてしまうのです。頭ではダメな事が分かっていても体が反応してくれない。
実際、私自身もその状態を体験しているので、体感として共感できる部分があります。
喉締め発声になっている状態でも歌い続けていれば、いつかは改善されるだろう、と思ってしまう人もいるかと思いますが、自身の経験上、それは難しいでしょう。
間違ったフォームで走り続けても、早く走れるようにはならないのと同じです。
「これまでとは違う、新たな発声感覚を得ることが必要なんだ」
と認識する事が、改善の第一歩となります!
喉締め発声が起こっていると、次のような状態になりやすいので、ぜひ、チェックしてみてください。
■ワンコーラスは歌えるのに、曲の後半になると上手く歌えなくなる
■音程が下がり気味になり歌手よりも暗い声に聞こえる
■息が足りなくなりフレーズのおしりで喉が締まる
■録音した声が苦しそうで聞いているのがつらい
■喉は苦しくないが、抜けの良い明るい声にならない(一本調子になる)
いかがでしょうか?
きっと当てはまる点があった方もいるのではないかと思います。
では、改善のために何をすればよいのか?
まず、行って欲しいのが、喉の締まりを緩和させる為に「息を過剰に吐いて発声する」という練習です。
一瞬ですべての息を吐き切るようなイメージで音階を上げていきます。
この状態は、息を吐き過ぎているので歌う事はできませんが、締め付ける癖を取る練習としては効果があります。
■練習方法
①口から10㎝ほど話したところに、ティッシュを1枚かざします。まずは、声を全く出さずに、ロウソクの火を消すように息を「フッー!」と吐きます。
かなりティッシュが揺れることを確認しましょう。
②次は、ほんの僅かだけ声を混ぜて①と同様に「フッー!」と息と声を出します。
※言葉は「ハ」が良いと思います。
その時に①と同じくらいティッシュが揺れるようにします。
まずは裏声で、その状態で音程を上げていきます。
これがファーストステップになります。喉締め発声が癖になっている人は、この練習自体がかなり難しく感じられるはずです。囁き声のような裏声を出したいのですが、声帯を閉じ過ぎると「声」が多く混ざってきてしまいます。
声を混ぜた瞬間、呼気が減少してしまい、ティッシュが大きく揺れなくなると思います。本来、歌う時は息はセーブしますが、間違った締めつけを改善する第一歩として、行います。
なるべく声を出し過ぎないで息漏れ状態で音程を上げていく、というのが目標になります。これがクリアできた後に、正しい息のセーブを行い強い声を作っていきます!
改善の手順は、このように致します。
①過剰な声帯の締め付けを緩める
(息を増やして発声)
②正しく声帯を閉じて声量を上げる
(息を適切に減らす)
まずは、①②を裏声で作ります。裏声の状態で正しい感覚を掴めないと、必ず地声でも同様の事が起こり上手くできません。それぐらい裏声(ヘッドボイス)の精度が重要になります。
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