(このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。
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【喉ぼとけの安定化】
これに焦点を絞って自主練をしていく。
鏡を見ながら歌ってみると、喉や舌を観察してみると色々と発見があった。
喉ぼとけと舌は、ある程度連動して動くようだ。舌を「ベー」と出せば喉ぼとけも上にあがる。でも、そうやって意図的に舌や喉をあげた時は、特に苦しさは感じない。
あくまで、歌っている時、特に高音域に入っていく時に喉の締まりを感じる。
この喉ぼとけを安定させる練習を始めた頃は、本当に、安定した状態で歌う事なんてできるの??と不安になるくらい、全く、できなかったという記憶がある。。
身近にも、これを改善したという人はいなく、相談する事もできない。ボイトレ本にも改善方法は書いていない。(自分の知る限り)
歌う時は、あまり喉まわりを気にして歌いたくはないので、喉や舌の調整は発声トレーニングの時だけ気を付けるようにしていた。実際に歌う時は考えない。
それは正解で、喉を過剰に下げた状態で歌うのは、かなりストレスになるし、音程が取りにくい。声の音色もこもって不自然な感じになる。
当時は、自然に喉が下がるトレーニングアクションを追究した。
例えば、カ行の音階発声(発声時、舌が下がるので連動して喉も下げられる)や裏声の「ホ」で音階発声などを行っていた。
裏声は、喉の力みも緩和できる為、かなり楽な体感で発声する事ができる。きっと地声の高音も、それぐらいの体感になれば喉の状態はいいのだろうと思っていた。
そして、喉を下げるトレーニング以外では、喉は上がってきてもいいので、口の上顎部分の空間を広く確保し、笑うような口のスタイルで明るい声を出して発声していく方法だ。
要するに、
喉ぼとけが上がって口の中のスペースが狭く押し上げられているので、じゃあ、口の上顎部分をあげて、そっちを広げてあげようという発想だ。
といっても、これはスタンダードな発声練習の方法で多くの書籍にも軟口蓋をあげるように口を開きましょう、と書いてある。
そんな練習を毎日毎日、休みなく行っていった。
まさに癖を直すかの如く。
この頃には、学生時代から比べると、だいぶ、喉の力みも減っていたのが分かった。下顎の力みもなくなり、ほんとに後は、喉ぼとけの安定だけだろうと思っていた。
そして、より喉の仕組みについて詳しく調べていくと、地声と裏声の声帯の使い方にも、力みを生む原因がある事が分かってきたのである。
written by KAN
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