『喉の力み改善ボイトレ法』

数年ボイトレをしても変わらないあなたへ

『喉の力み改善ボイストレーニング法』

数年ボイトレをしても変わらないあなたへ Loose Voice

喉締め発声改善ストーリー⑧(アカデミー時代)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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「喉に余計な力は入ると、音程は取りにくい?」

 

それは、イコール(=)で繋がるものなのか。

それともただ、自分の音感が鈍いだけなのか。

 

周りのレッスン生に、

「高い声って喉が苦しい?」って聞いた時、

「そうだね、高すぎると苦しくなる」という返答が返ってきたことがあった。

 

地声で高い声を出そうとした時、個人差はあるけど、ある一定の音域からは、大多数の人は喉が苦しく感じるもの。

 

当時は、そんな風に思っていた。

 

ということは、

自分の音程が少し低めになるというのが、

・喉に力が入っている時(高音域)だけなのか

・喉に力が入っていない時(低音域)もなのか

 

これを確かめる必要があった。

 

そして、次の個人レッスン日。

 

音が下がり気味になるフレーズを先生に確認してみたところ、それは、サビなど、音程がやや高い時にそうなっている事が多いよ、ということだった。

 

やっぱり・・、

楽に出せている低音域は、音程は合っているが、

喉に力みを感じる高音域は、音程がジャストで合わせられていない。

 

当時ながら思っていたことは、

録音した自分の歌声を聞いた時に、

声が喉でストップをかけているような「詰り感」のある印象。

 

音程が合っていて聴きやすい人の歌声は、

息と声がノドを通過して前に抜けていっているような印象。

 

先生には、

「喉で頑張らないで」と、よく言われていた。

喉で頑張らない??

 

それ以外の方法で高音を出したことが無かった僕は、正しい喉の体感が全く理解できなかったし、想像もつかなかった。。

 

喉で頑張らない?

どこで頑張る?

お腹か・・?

 

平行してグループレッスンのボイストレーニングも行っていたが、毎日、同じ事を繰り返しているようで、良い方向に成長している気がしなかった。

 

ん・・・、

今の発声の仕方は、恐らく何かが間違っている。

でも、その改善方法が分からない。

 

そんな事の堂々巡りで、そのボーカルアカデミーに数ヶ月通った頃。

このままじゃ、何も変わらないまま、時間だけが過ぎてしまうような気がして、他の個人レッスンで指導してもらえるボイストレーニングを受けてみよう、と決意した。

 

次回へ続く・・。

喉締め発声改善ストーリー⑦(アカデミー時代)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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個人レッスンといっても、スタジオに先生と2人きり、というわけではなく、5,6名ぐらいレッスン生がいて、ひとりずつ前に出て伴奏に合わせて歌っていく、というものだった。

 

時間的には、一人あたり、10分程度が割り当てられているような感じだった。

 

当時、20歳頃。

歌っている時の喉の感覚は、中学生の頃に感じていた「喉の力み」は変わっていない、まだ、そのままの体感でした。

 

自分の歌い方を指導してもらうのは、全く初めてで、プロの目線から見ると、自分の歌に対して、どういうアドバイスをもらえるのかが楽しみだった。

 

そして、実際に、先生の前で歌った。

 

そこで、まず言われたのは、

「ピッチ(音程)が低いよ」だった。

 

自分では、その音を出しているつもりなのに、、

正直、心の中で「うそっ!?」って思った。

 

今まで、音程が取れていない・・という事を感じた事がなかったから。そして、ピッチのズレは、半音の半音(ピアノでは表せないクォーターぐらい)のズレだということだった。

 

なんで、音が低めにズレる??

 

何度歌っても、そうなる。

 

先生は、

「ピッチが低いから上げて!」と言う。

僕は、

「ピッチが低いのは分かったけど、どうやればジャストの音を出せるのか、その方法を知りたい」と心の中で思っていた。

 

しかし、レッスンは、進んで行く。。

 

【ピッチが低めになる原因と改善方法を教えて下さい】

これを先生に聞けばよかった話なのだが、当時の僕は、そんな質問をする事すら頭が回らず、、音を正確に出す事だけを、自分なりの解釈と方法で、もがきながらやっていた。

 

それが喉締め発声の悪循環だったのだ。

 

今、分析すれはこういうことでした。

 

喉に不要な力を入れて歌う

    ↓

声帯の運動が妨げられる

    ↓

声帯が出したい音の振動数にならないので音程(ピッチ)が下がる

    ↓

音を上げようと頑張るので、更に喉締めになる

 

これが、喉締め発声によるピッチダウンのからくりです。

これは音痴ではなく、ただ、発声の仕方に問題があるから起こっていること。

 

この悪循環から脱する長~い旅が始まったのです。

 

次回へ続く・・。

喉締め発声改善ストーリー⑥(アカデミー時代)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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本格的に歌を学ぶべく、上京し、最初に通ったミュージックスクールは、グループレッスンと個人レッスンが受けられるようなカリキュラムだった。

 

専門学校ではなく、ミュージックアカデミーのような感じで、レッスンも週2回程度。

 

歌を学ぶのは、ここが人生で初めて。

 

通っている人達も、本気でプロで歌っていこうというモチベーションの高く、歌のレベルには、ばらつきがあったけど意識が高いから、かなり刺激的な時間だったと思う。

 

まずは、グループレッスン。

 

グループレッスンは、15~20人ぐらいが一つのスタジオに入り、一斉に発声練習をするというものだった。先生がピアノで音階を弾いて、それに合わせて声を出していく。

 

稀に、一人ずつ、ピアノの前に行って、個別に発声をすることもあった。

 

今思えば、その時の先生は、声楽家のような発声法で声を胸に響かせて(胸声)低音から高音まで声を出していくような感じだったと思う。

 

そのデモンストレーションを自然と真似する事になるわけだから、声を張り上げていた僕にとっては、かなり危険な「お手本」になっていたわけです。(決して先生が悪いわけではありません)

 

基本、声は大きく、胸に響かせて男らしい声を出す。

 

ここで、ほかの人の発声も聞けるわけだから、何か良いヒントになるんじゃないかと、耳を傾けていた。

すると、、

 

大体の人は、地声で高音まで張り上げて、苦しくなるタイミングで裏声にひっくり返す。

 

という状態になっていた。

しかも声が大きい人ほど、そうなっていて、首や顔が赤らむほど、力んで出している人もいた。

 

「やっぱり、高音って、そうなるよね・・」と自分なりに確認しながら、他の人もそうなるなら、それでいいのかも・・とも思っていた。

 

【苦しいけど頑張って声を出す】

この感覚が普通であたり前。そう思っていた。

 

そして、いよいよ初の個人レッスン。

ここで「苦しいけど頑張って声を出す」という状態の発声に起こる悪循環にハマってしまう事になる。

 

次回へ続く・・。

喉締め発声改善ストーリー⑤(高校時代)

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高校一年生の時に、初めてライブを行った。

 

それはオーディションライブで、全国各地域ごとにライブを行い、優秀なバンドは全国へのステージへ進んでいけるというものだった。

 

高校一年で、まだバンドも始めたばかりという状態だったのですが、それなりに頭を悩ませてオリジナル曲を作りステージ挑んだのを覚えている。

 

そして本番を迎え、自分の体感としては、

練習通りに歌えた。

大きな失敗やトラブルはない。

 

しかし結果は・・、

 

一次通過をする事はできなかった。

 

なんで、、?

と後日郵送されてきた、演奏音源を聴いてみた。

 

すると、自分の歌声で気になったことがあった。

それは、自分の声がアマチュアっぽい・・という事だった。とても漠然としていて、説明がつかないけど、何かプロっぽさが無い。

 

具体的に感じた事は、

 

・声の響きが足りない

・演奏との混ざり合っていない

・声が平べったい

・音程も少しフラット気味に感じる

・歌詞が届いてこない

 

いくら気持ちを込めて歌っていても、獲得できない部分だ。

 

プロはどうだ?

 

「歌声に抜け感」がある。

だから聞いていて心地よいし、余裕が感じられるし、説得力がある。それが、自分には圧倒的に足りてない。

 

今、自分がやっている声の出し方の延長線上に、そのプロらしい歌声はあるのか、ないのか・・。

 

無いのであれば、声の出し方を変える必要があるけど、

改善方法と正解も分からない。

 

(特に高声を楽に出すという感覚を感じた事がない場合、自分の高音発声が、一般的には悪い状態なのか、そんなに悪くないのか、が分からない。なので、当時は、あまり喉締め発声を、あまり強く、直そうとは意識していなかった。)

 

なにをどうすれは、プロっぽい声になるのか・・

 

その後もバンドは続き、楽器の大音量の中で、喉を振り絞って歌うという発声スタイルを続けていった。

 

発声については何も分からず、がむしゃらに歌の練習をし続けた高校時代。

文化祭や数回のライブも経験したが、「アマチュアっぽい」という感覚は消えることなく。

 

そして、本格的に歌を学ぶべく、卒業後、上京した。

 

次回へ続く・・。

喉締め発声改善ストーリー④(高校時代)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

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高校一年生の頃、友達とコピーバンドを組み始めた。

単純に楽器を演奏して歌う事が楽しくて、あと、バンドをしてる事がカッコよくて、完全に憧れのボーカリストになりきっていましたね。

 

当時は、ロックが好きだった事もあって、基本、声は全力で出す。息が切れても苦しくても頑張るっていう、精神!それがカッコいいいって、どこかで思ってた。

 

バンドメンバーも、歌や発声の事については、もちろん、何も分からなかったから、自分の歌い方について、良いも悪いもアドバイスをもらう事もなかったしね。(野放し状態)

 

ただ、自分なりに感じていたことがあった。

 

「大声を出しているのに、バンドの音にかき消されてしまう、

なんで??」

 

ということだ。

 

自分は喉が弱い?

声量がもともとない?

 

ん・・。

 

考えても結論は出ず、とりあえず、現状の歌い方で時間は過ぎていった。その頃、バンドを始めたという事もあって、歌の練習時間が、ぐーんと増えていた。

 

自宅で大声は出せないので、口元にバスタオルを当てて、声が漏れないように全開で歌っていた。しかも、ほぼ毎日のように!

 

今思えば、この「自宅大声練習」が、よくない発声法を確立していくトレーニングになってしまっていたのだと思う。

アゴの下に力が入り、喉が上にグッと上がる。この体感が身に付いていった。←よくない体感ですw)

 

まだ、ネットが無い時代。

 

なんとか、自分なりに解決しようと、ボイストレーニングの本を買って読んだりもしていた。ただ、ボイトレの本で決定的に分からなかったことがあった。

 

それは・・、『体感』の部分。

 

本来、喉やアゴ周辺は、どれくらい楽な状態で歌えるのがベストなものなのか。

少しぐらい力が入るものなのか。

全く入らないものなのか。

 

それが書籍では分からない。

 

プロのバンドボーカルを映像で見る限り、少し苦しそうな感じにも見えたりする。その微妙な口、表情、喉の動きを観察して、体感を想像してみる。そして、自分も同じ表情や口にしてみて真似てみる。

 

プロでも、高音はきついけどギリギリ出しているような感じなのだろうか。。でも、何十曲歌っても声が嗄れないのは、やっぱり楽に出しているからなのだろうか・・。謎謎。

 

そんな堂々巡りの疑問は解決されないまま、

バンドの初オーディションライブを行う事になった。

 

初めて大きいステージで歌う経験だ。

オーディションという事もあり、自分たちのバンド演奏音源は録音されていて、音源が後日、CDで郵送で送られてきた。

 

そのとき初めて、しっかり、自分の歌声を客観的に聞いたのだ。

 

次回へ続く・・。