『喉の力み改善ボイトレ法』

数年ボイトレをしても変わらないあなたへ

『喉の力み改善ボイストレーニング法』

数年ボイトレをしても変わらないあなたへ Loose Voice

喉締め発声改善ストーリー⑯(ミックスボイス)

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

*****

 

いつ頃からかは忘れたけど、世に「ミックスボイス」という言葉が流行し出した。

 

ミックスボイスは高音が楽に出せるらしい、、という意味合いで、どんどんミックスボイス発声が広まっていった。当時はあまり気にしていなかったが、結構、周りでは練習している人も多かった。

 

自分は、あまり積極的にミックスボイス発声を獲得ようと思わなかった。

その理由としては、

 

・ミックスボイスの正解の歌声を聞いたことがなかったから

・喉の力みを取ることの方が優先だと思っていたから

 

この2つだ。

 

歌手の歌声を聞いても、多くの歌手は、はっきりと地声を裏声が分かれている。その間の声(ミックス)で歌っている歌声を聞いたことがなかった。(正確に言えば、聴き取れるリスニング力が足りなかった事もあり)

 

※後に分かった事だけど、ミックスボイスは、声帯の運動状態を言い表したもので、地声~裏声に向かって音程を上げて行く為には、必然的に行われる運動なのでした。

なので、【ミックスボイスを獲得する】という事と【地声と裏声をスムーズに繋げる】という事は、ほぼ同じ意味なのです。

 

そこに条件として、ついてくるのが、

・喉が楽な状態であること(喉を痛めない)

・声がしっかり鳴っている事(弱々しい声ではない)

 

喉の脱力と、喉ぼとけの安定を練習していくうちに、ある程度、それが獲得できるようになると、地声と裏声の繋がりもスムーズになるのを感じる事ができた。

 

特に、クラシック発声のように、喉ぼとけを若干、下げ気味で発声ができるようになると、いわゆる裏声に「けろっ」と、ひっくり返る感覚もなくなってくる。

 

やっぱり、喉が上がると声帯の動きに制限がかかり、高音へ向かう際の喉の運動がしづらくなるんだ・・という事が実感を持って分かったのだ。

 

この頃は、実際に歌い続けていると、昔の癖で少し喉が上がる感覚はあるものの、だいぶ、いい感じに出せるようになってきていた。

 

当時の体感をまとめると、

 

・喉を意図的に下げてなら地声と裏声の繋がりもスムーズ

 

・実際に歌う時は、喉は解放するので(意図的に下げ過ぎない)少し上がる感覚がある

 

・声帯だけを動かすという感覚が掴めそう

 

・声がまっすぐ出ているイメージが持てる

(喉が上がると鼻や後頭部に追いやられている体感になっていた)

 

今までは、喉の脱力に練習の軸を注いできたけど、ようやく声帯の動き練習できる段階に入った。

(最初から楽に高音が出せる人は、きっと、すでにこの状態ですw)

 

次回へ続く・・。

 

 

written by KAN

ツイッター

https://twitter.com/loosevoice

■仙台ボイトレスタジオHP

https://www.loosevoice.com/

【無料ボイトレメール講座】

 10日間で学ぶ正しい発声へのカギ!

喉締め発声改善ストーリー⑮(地声と裏声)

(このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

*****

 

喉ぼとけが上がり、気道を圧迫して喉が苦しくなる。

 

これは、一言でいってしまえば、

『喉の使い方を勘違いして覚えてしまっている状態』

 

本来は、もっと効率的な声の出し方があるにも関わらず、自分で勝手に作り上げてしまった発声ということ。

 

発声の仕組みを調べていくと面白いことが分かった。それは、裏声を出している時の喉の使い方が高音発声に適しているということだ。

 

「裏声だと高い声が楽に出るんだよなー」と、あたり前のように感じていた事だったが、ハッと気づかされた。

 

同じ喉から出ているのに、地声だとツライ、裏声だと楽!

 

・・という事は、裏声を出している時の喉の感覚や、声の音色に、地声の声を近づける事で、結果的に喉も楽で、発声としても良いものになるという事に気付いた。

 

学生時代、合唱をやっていた同級生が高音を楽に出せていたのを、ふと思い出した。なるほど、、合唱では高音は裏声を多用して綺麗に発声する事が多い。だから裏声の喉の使い方が、喉に染みついている。

 

つまり、

「高音=裏声」という喉の使い方に慣れている為、例え、地声で高音を出す場合でも、裏声の喉の使い方に近い方法で発声する事ができているんだろう・・というふうに検討がついた。

 

裏声、大事だったんだな・・w

デカい声で叫ぶ発声がいかに危ないか。。

 

この頃の自主練習としては、「喉ぼとけ安定」「地声と裏声の行き来」をメインに行っていた。練習メニューは、書籍を参考にした事もあったけど、ほぼオリジナルで試行錯誤しながら効果がでそうかどうか、確認しながら行った。

 

ほぼ毎日声を出しながら思ったこと。

 

それは、一番の難関は、喉ぼとけの安定化ということだ。

 

別に喉ぼとけは、上がってもいい、そうやって歌っている歌手もいるという意見もあり、それでもいいのか・・と思ったりもしたけど、実感として安定するほど、音程も、声の音色も良くなっていくのを感じた。

 

だから、この練習は妥協せずに継続する事にしていた。

 

よくウィスパー(ささやき声)で歌う歌手がいるが、それは喉ぼとけが安定しているからこそ、できる発声法という事も分かってきた。

 

喉ぼとけが上がれば、気道は狭くなり息の流れが細くなる。すると深みがなくなり、ただただ線の細い声になってしまう。でも、喉ぼとけが安定していれば、息の流れもスムーズで、効率的な息が使えるので、長いフレーズも簡単に歌えるようになる。

 

こうして色々と実践していくと、こんな事が分かってきた。

 

ボイストレーニングは、基本的には、声帯をコントロールする練習をやっていくものなのだが、その声帯を自由に(コントロールし易く)させる為には、それ以前に「喉ぼとけの安定」が必要になる。

 

・だから、喉に力みを感じている人は、それがある限り、声の変化がストップしてしまう状態になりやすい。(何年経っても声が変わらない)

 

まだまだ、喉の仕組みは奥が深そうだ(^^)

 

次回へ続く・・。

 

written by KAN

ツイッター

https://twitter.com/loosevoice

■仙台ボイトレスタジオHP

https://www.loosevoice.com/

【無料ボイトレメール講座】

 10日間で学ぶ正しい発声へのカギ!

 

 

喉締め発声改善ストーリー⑭(喉ぼとけの安定)

(このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

*****

 

【喉ぼとけの安定化】

これに焦点を絞って自主練をしていく。

鏡を見ながら歌ってみると、喉や舌を観察してみると色々と発見があった。

 

喉ぼとけと舌は、ある程度連動して動くようだ。舌を「ベー」と出せば喉ぼとけも上にあがる。でも、そうやって意図的に舌や喉をあげた時は、特に苦しさは感じない。

 

あくまで、歌っている時、特に高音域に入っていく時に喉の締まりを感じる。

 

この喉ぼとけを安定させる練習を始めた頃は、本当に、安定した状態で歌う事なんてできるの??と不安になるくらい、全く、できなかったという記憶がある。。

 

身近にも、これを改善したという人はいなく、相談する事もできない。ボイトレ本にも改善方法は書いていない。(自分の知る限り)

 

歌う時は、あまり喉まわりを気にして歌いたくはないので、喉や舌の調整は発声トレーニングの時だけ気を付けるようにしていた。実際に歌う時は考えない。

 

それは正解で、喉を過剰に下げた状態で歌うのは、かなりストレスになるし、音程が取りにくい。声の音色もこもって不自然な感じになる。

 

当時は、自然に喉が下がるトレーニングアクションを追究した。

 

例えば、カ行の音階発声(発声時、舌が下がるので連動して喉も下げられる)や裏声の「ホ」で音階発声などを行っていた。

 

裏声は、喉の力みも緩和できる為、かなり楽な体感で発声する事ができる。きっと地声の高音も、それぐらいの体感になれば喉の状態はいいのだろうと思っていた。

 

そして、喉を下げるトレーニング以外では、喉は上がってきてもいいので、口の上顎部分の空間を広く確保し、笑うような口のスタイルで明るい声を出して発声していく方法だ。

 

要するに、

喉ぼとけが上がって口の中のスペースが狭く押し上げられているので、じゃあ、口の上顎部分をあげて、そっちを広げてあげようという発想だ。

 

といっても、これはスタンダードな発声練習の方法で多くの書籍にも軟口蓋をあげるように口を開きましょう、と書いてある。

 

そんな練習を毎日毎日、休みなく行っていった。

まさに癖を直すかの如く。

 

この頃には、学生時代から比べると、だいぶ、喉の力みも減っていたのが分かった。下顎の力みもなくなり、ほんとに後は、喉ぼとけの安定だけだろうと思っていた。

 

そして、より喉の仕組みについて詳しく調べていくと、地声と裏声の声帯の使い方にも、力みを生む原因がある事が分かってきたのである。

 

次回へ続く・・。

 

written by KAN

ツイッター

https://twitter.com/loosevoice

■仙台ボイトレスタジオHP

https://www.loosevoice.com/

【無料ボイトレメール講座】

 10日間で学ぶ正しい発声へのカギ!

 

 

喉締め発声改善ストーリー⑬(声を当てるポジション)

(このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

*****

 

音程を変えるには、声を当てるポジションを移動させる。

 

結論から言うと、この方法は当時の自分には上手くハマらなかった。声を当てるポジションを変えるというのは、ある程度、声帯を自由にコントロールできる状態にないと上手くいかない。

 

ましてや【声の当たっているポジション】は厳密には確認できないので、最後は個々の感覚によるもの。

 

声を当てるポジションを変えるイメージで、音程がスムーズに上がっていけるものなら、誰も苦労はしないと思いますしね・・w

 

この頃からボーカルスクールに通いながらも、独学で、発声に不要な喉の力みを取る方法を研究&実験をしていった。

 

その改善策を大きく2つに分けると、

 

1、物理的に喉(喉ぼとけ)を下げて発声する

2、喉を下げる以外の事に意識を向けて発声する

 

楽に発声できる人は、別に、喉を下げようとか脱力しなきゃとか、きっと意識していない。つまり、楽な声の出し方を見つけられているから力まないだけ。

 

あくまで、ナチュラルに喉が上がり過ぎないし、力まない。

 

という事は、

ナチュラルに喉が上がってくる人の場合、その筋肉の癖を矯正する為に、少々、強制的に喉を下げて発声できる状態にもっていかないと、その癖は取れないと考えてた。

 

イメージとしては、喉ぼとけを下げてクラシック発声(ベルカント唱法)のような深い声の響きを作りながら発声練習をしていく。

喉に力みが入らない人にとっては、喉ぼとけが上がっていても下がっていても、発声には、あまり支障がないことだが、喉がナチュラルに上がる人にとっては、これが結構キツイ・・。

 

なぜなら、

上がってくる喉を無理に下げて反発している感覚になるから。

 

あくびしながら高音を出しているような感じ。

意図的に喉ぼとけを下げる事はできると思うが、それは喉にとって良くない事だと思い、それよりも日常的に喉ぼとけが下がる動作を考えてみた。

 

よく言われているのが、

・あくびする真似

・口を「お」の形にする

というもの。

 

その方法で発声するが、音程が上がるにつれて喉も上がり、これまでの癖が全然とれる気配がない。ついでに、喉を下げた状態だと音程を上げるという事が、やりずらくも感じる。

 

ん~、、

まあ、実験も兼ねて、しばらく練習してみるか。。

 

色んな試行錯誤をしながら、

まず、喉ぼとけが安定する練習を続けていった。

 

次回へ続く・・。

 

written by KAN

ツイッター

https://twitter.com/loosevoice

■仙台ボイトレスタジオHP

https://www.loosevoice.com/

【無料ボイトレメール講座】

 10日間で学ぶ正しい発声へのカギ!

喉締め発声改善ストーリー⑫

このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。

*****

 

頭の中が、歌や発声でいっぱいの毎日を繰り返し、20代後半になった頃。新たなボーカルトレーナーのもとでレッスンを受ける事になった。

 

出会いは、

ひとつのオーディションのようなものがあり、育成枠としてレッスンを受けていた時期の事。

 

ここでのレッスンはどんなものだろう?

これまでの発声レッスンとは、なにか違うかな?

ちょっと期待をしていた。

 

しかし・・、

そこでもまた、腹式呼吸をメインとした発声レッスンだ。

これまで、腹式呼吸やお腹で声を支える、という類のレッスンは数えきれないほど行ってきた。でも、声は上手く変わってはくれなかった。

 

「またか・・」と思いながらも、一応、腹式練習に取り組む。。

 

実は、この頃には、

自分の中で、一つ答えが出ていた。

 

それは、

 

「発声が良くなるには、

喉に余計な力みを入れないようにすることが先」

 

という結論だ。

 

問題は、どうやって「その力み」を取るかということ。

 

もう一つ踏み込んだ言い方をすれば、

「正しい発声になれば、力みは取れるのか」

それとも、

「力みがあるうちは、正しい発声は難しいのか」

という疑問。

 

もし、後者が正解なのだとすると、力みを取る練習を最優先する必要がある。高い声や綺麗な声の獲得は、その後ということだ。

 

・物理的にノドを下げても上手くいかない

・喉や首まわりの脱力をしても反射的に力む

・意識を喉以外の事に向けても効果はない

 

あまり気にしないで歌っていれば、そのうち、楽になるのか・・

いや、、そんな安易な妄想はキケンだ(笑)

 

そこで、新たなトレーナーから、音程を変える時は「声の当てるポジションを変えなさい」というアドバイスをもらった。

 

どういうことかと言うと、

イメージとしては、紙に書いたピアノの鍵盤が低音はアゴの方、高音は後頭部の方になるように顔を覆っていて、音程を変える時は、声を当てる場所も、顔の前面から後面に移動するようにしてみなさい、ということだった。

 

つまり高音になればなるほど、声の当てるポジションを、後頭部からうなじの方向に変えるという感じにする。

 

簡単に言えば、イメージ法ボイトレだった。

 

(今のなっては、声を当てるポジションを変えるイメージを持つことで、声帯に適切な動きを与える為、ということが理解できる)

 

【声の当てるポジション】なんて初めて聞いた。

それで音程を変える?

そんなの、歌っている時にいちいち考えられないよー

だって音程なんて曲中にどんどん変わっていくんだし。

 

中学時代の音楽の先生が、

「高音は頭から出るようなイメージで~♪」と言っていたのを、ふと思い出した。

 

それで、本当に高い声が出る????

 

次回へ続く・・。