このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。
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頭の中が、歌や発声でいっぱいの毎日を繰り返し、20代後半になった頃。新たなボーカルトレーナーのもとでレッスンを受ける事になった。
出会いは、
ひとつのオーディションのようなものがあり、育成枠としてレッスンを受けていた時期の事。
ここでのレッスンはどんなものだろう?
これまでの発声レッスンとは、なにか違うかな?
ちょっと期待をしていた。
しかし・・、
そこでもまた、腹式呼吸をメインとした発声レッスンだ。
これまで、腹式呼吸やお腹で声を支える、という類のレッスンは数えきれないほど行ってきた。でも、声は上手く変わってはくれなかった。
「またか・・」と思いながらも、一応、腹式練習に取り組む。。
実は、この頃には、
自分の中で、一つ答えが出ていた。
それは、
「発声が良くなるには、
喉に余計な力みを入れないようにすることが先」
という結論だ。
問題は、どうやって「その力み」を取るかということ。
もう一つ踏み込んだ言い方をすれば、
「正しい発声になれば、力みは取れるのか」
それとも、
「力みがあるうちは、正しい発声は難しいのか」
という疑問。
もし、後者が正解なのだとすると、力みを取る練習を最優先する必要がある。高い声や綺麗な声の獲得は、その後ということだ。
・物理的にノドを下げても上手くいかない
・喉や首まわりの脱力をしても反射的に力む
・意識を喉以外の事に向けても効果はない
あまり気にしないで歌っていれば、そのうち、楽になるのか・・
いや、、そんな安易な妄想はキケンだ(笑)
そこで、新たなトレーナーから、音程を変える時は「声の当てるポジションを変えなさい」というアドバイスをもらった。
どういうことかと言うと、
イメージとしては、紙に書いたピアノの鍵盤が低音はアゴの方、高音は後頭部の方になるように顔を覆っていて、音程を変える時は、声を当てる場所も、顔の前面から後面に移動するようにしてみなさい、ということだった。
つまり高音になればなるほど、声の当てるポジションを、後頭部からうなじの方向に変えるという感じにする。
簡単に言えば、イメージ法ボイトレだった。
(今のなっては、声を当てるポジションを変えるイメージを持つことで、声帯に適切な動きを与える為、ということが理解できる)
【声の当てるポジション】なんて初めて聞いた。
それで音程を変える?
そんなの、歌っている時にいちいち考えられないよー
だって音程なんて曲中にどんどん変わっていくんだし。
中学時代の音楽の先生が、
「高音は頭から出るようなイメージで~♪」と言っていたのを、ふと思い出した。
それで、本当に高い声が出る????