このブログ記事は、歌う時に喉に余計な力みが入る「喉締め発声」で困っている人へ、少しでも何か役に立ててもらえたらと思い執筆しています。
*****
個人レッスン形態で、しっかり自分の発声を見てもらおう、と思って、アカデミーとは別で、当時、渋谷にあったボーカルスクールに通い始めた。
週2回、1回/60分のレッスン。
担当してくれた先生は、アカデミーの先生とは真逆で、超ロック系の容姿(髪が赤くて長め、さらさらヘアーで、体型は細身)の男性の先生だった。年齢は30歳くらいだったと思う。
レッスンは、まず発声練習を行い、その後に課題曲を歌う、という流れでした。
発声練習の内容は、一応、このスクールの「やり方・方針」があるようで、完全に先生個人のセンスでやっている感じではありませんでした。そして、ここで初めて「リップロール」を知った。
※今でこそ、発声練習の定番ともいえる方法で、唇をプルプル震わせながら音程を拾っていく練習です。
先生のピアノ音階に合わせてリップロールで声を出していく。やってみると、喉周りの脱力と発声に必要な呼気量を体感できる事が分かった。
ここで一つ、気づきがあった。
先生がやるリップロールは、音程が上がっても、声量と呼気量があまり変わらず一定の感じがするが、自分がやると声量が上がり呼気量も増えていく。
そして裏声になると、急に声量が落ちる。
なにかが違う・・。
そして、レッスンでよく言われていたのは、「お腹で声を支えなさい」ということ。
でも、お腹で声を支えるというのが、どういう状態なのか、実は、よく分かっていかなった。
なぜかと言うと、
・おへその下に力を入れなさい
・お尻を閉じるようにギュッと力を入れなさい
・骨盤を前に出すようにしなさい
・お腹を膨らんだ状態をキープしなさい
・お腹を凹ませながら声をだしなさい
実は、書籍やボイストレーニングを指導を受ける中で、こんな色んな情報が頭にあった為、いったいどれが本当なのー?!という状態になっていた。
【お腹から声を出す】
この比喩的な表現の正解が分からない・・。
そしてこれができれば、喉に余計な力が入らずに、楽に声は出せるようになるのか?
それも定かではない。
でも、まずは、これをやるしかなかった。
そこで、お腹まわりに、色んな力の入れ方を試してみた。
どれが一番、声が出しやすいのか。自分なりに試行錯誤していった。
確かに、おへその下あたりに力を入れると、声量が上がる感じがした。
声に太さが出る分、安定した歌声になっているような気がしていた。
この感じかな・・
ここからしばらくは、
「おへその下に力を入れる(腹直筋は力ませない)」という方法で、歌を練習していった。しかし、まだ、音程フラット問題と喉の力み問題は解決したわけではなかった。